約4か月ぶりに再開されたJ2リーグ。愛媛対徳島の“四国ダービー”では、愛媛が0-3から4得点を奪って大逆転勝利を収めた。

 試合を振り返ると、愛媛は10分、15分と立て続けにCKから得点を奪われ、DFの西岡大志が「入り方を間違えた。先制点を決められて苦しかった」と言うように、劣勢を強いられた。さらに前半アディショナルタイムにも得点を許し、前半だけで3点のリードを奪われた。

 昨季の成績は4位でJ1参入プレーオフの決定戦まで進出した徳島に対し、愛媛はJ2で19位。前半だけで考えると、今季もその差は如実に現われていた。
 
 ではなぜ、愛媛は後半だけで4得点を奪って逆転できたのか。大きな要因としてハーフタイムでの“3枚替え”が挙げられる。リーグ再開後、従来の3人までの交代枠が5人に変更されたから、大胆な采配に打って出ることができたのだろう。ハーフタイムで3人を替えても、まだ2人も替えられるからだ。

 試合後のフラッシュインタビューで愛媛の川井健太監督は「まあ、あくまで選手の頑張りによって成立したわけで、前半で替わった選手がダメというわけではなく、チーム全体がひとつになれた結果です」と謙虚に語る。しかし、後半から流れを掴んで逆転につながったのは事実で、交代で入った有田光希と西岡大輝が得点を奪ったことからも、試合を通しての指揮官の采配は的中していたと言える。

 これまでの3枠から5枠へと拡大された交代カードを有効活用した愛媛の川井監督。自身の采配で愛媛を勝利へと導いたが、前半のセットプレーだけでの3失点を踏まえ、「一つひとつ課題は潰していかなければならない」と決して浮かれることはない。指揮官の采配に今後も期待だ。

構成●サッカーダイジェスト編集部