7試合を残して史上最速でのトップリーグ制覇を達成したリバプール。だが、王者は勝利の余韻に浸ってばかりではないようだ。

 現地時間6月27日、スペイン紙『Mundo Deportivo』をはじめとする複数の海外メディアは、リバプールが新シーズンに向けた強化プランの一つとして、ウォルバーハンプトンに所属するスペイン代表FWアダマ・トラオレの引き抜きに本腰を入れたと報じた。

 現在24歳のトラオレは、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで声価を高めている俊英だ。持ち前のスピードと“筋肉マン”とも呼ばれる筋骨隆々とした肉体を武器にしたパワフルなプレーで、強靭な守備者たちを圧倒。マンチェスター・ユナイテッドや古巣のバルセロナ、レアル・マドリーといったメガクラブも垂涎の存在となっている。

 英紙『The Sun』によれば、ユルゲン・クロップ監督がトラオレの強度の高いプレーにほれ込んでいるため、リバプールの強化担当は獲得に向けて選手側との接触を開始。すでに水面下で移籍金や年俸などの交渉を始めているという。

 今シーズンの公式戦で46試合6ゴール・12アシストと確かな結果を残しているトラオレだけにレッズの一員となれば、現有戦力への影響は小さくない。

 とくにモハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネの“三本柱”と前線のポジションを争う日本代表FW南野拓実にとっては、さらなるライバルとなる。
 
 そんなトラオレについて、リバプールOBのダニー・マーフィーは、英メディア『Talk SPORT』で、「すぐにでもクロップのチームでプレー出来る」と太鼓判を押している。

「彼は自陣にまで下がってきて、そこから独力で相手のゴール前までボールを待ち運べる。さらに信じられないほどに強いし、ボールがなくてもチームに貢献できる。仮に今のリバプールに入ってもやれるだけの実力は備わっている。決して場違いなんかじゃないよ」

 ただ、契約に向けて障壁がないわけではない。23年6月までの契約を結んでいるウルブスは、7500万ユーロ(約90億円)以下のオファーは受け付けない姿勢を崩そうとしていないのだ。

 トラオレを引き抜くためには、それ相応の対価を支払う必要がありそうだが、リバプールは、どう動くだろうか――。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部