7月4日のJ1再開へ1週間を切ったなか、各チームが準備を急ピッチで進めている。新型コロナウイルスの陽性判定者が出たことで一時、チームの活動を休止していた名古屋も、最終調整に入っている段階だ。

 6月29日のトレーニングでは、冒頭約40分でミーティングを実施。練習後にオンライン取材に登場した吉田豊は「(フィッカデンティ)監督からピリッと感というか、言葉をもらいました」と話し、同じくオンラインで登場した前田直輝に話を振ると、「『あと6日だぞ』と、『今変えるところだぞ』と、ターニングポイントじゃないですが、そういうミーティングだったと思います。こうすればもっと良くなるという、自分たち次第という話でした」との答えが返って来る。

 ちなみに6月27日、28日にはJ1に先立ってJ2が再開、J3が開幕した。前田は「やっとサッカーのある生活が戻ってきたのかなと思います。今でも(新型コロナウイルスと)戦ってくれている人への感謝の気持ちもありますし、そのなかでサッカーをできる幸せを改めて、J2、J3の試合を見て感じて、今週が始まりました。ようやく試合に向けてやれるなというイメージです」と感慨深げに語る。
 
 では元チームメイトらも多い、J2やJ3のゲームを見て、ほかにもどんな感想を抱いたのか。ふたりに質問してみると、まず前田が具体的な盟友たちの名を挙げながら率直な想いを語ってくれた。

「杉森(考起※名古屋から徳島へレンタル中)が足を攣りながら頑張っているなとか、そういうところは見ました。(徳島は)すごいゲームをしているなと。それに一番しっかり見たのは(古巣の)ヴェルディの試合で、永井(秀樹)さんの下でどんなサッカーをするのかなと気になっていましたが、完成度が高くて面白いサッカーをやっているなと思いました。刺激という意味で個人の名前を挙げるのは難しいですけど、やっぱり印象に残ったのは杉森かな」

 そして無観客試合へのイメージも沸いたようだ。

「ヴェルディの試合を見ていて、リモートマッチでもコーナーキックになったらチャントが流れたり、いろんなチームが工夫しているなと思いました。グランパスでもいろんな企画を準備してくれているみたいなので、リモートマッチでもサポーターは付いてきてくれるのかなと感じました。生で見てもらいたいというのが正直なところですが、まずは映像を通じて、躍動感あるプレーを見せたいです」

 また吉田も気持ちを新たにする。

「J1がまだ始まってないので、正直どこかふわっとした感覚もあります。ただ、今日は監督がスイッチを入れてくれましたし、いよいよ始まるんだなという実感が湧いてきました」

 名古屋の再開初戦はアウェーの清水戦だ。紆余曲折のあった中断期間を経て、前田、吉田、そしてチームがどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、期待だ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)