J1リーグ2節
ガンバ大阪―セレッソ大阪
7月4日(土)/18:00/パナソニックスタジアム吹田
 
ガンバ大阪
今季成績(1節終了時):5位 勝点3 1勝0分0敗 2得点・1失点

 新型コロナウイルス感染症対策として、G大阪はすべての練習試合を非公開、練習も一切公開しなかった。さらに選手には、外部の人間との夜の会食を控えるように指示するなど徹底予防。ピッチ外を律するとともに、ピッチ内ではきたるC大阪との「大阪ダービー」、そして5か月半で33試合を消化する超過密日程を睨んだチーム作りを進めてきた。

 3月末に活動休止し、5月25日からグループ練習を再開。特定警戒都道府県に指定されていたため細心の注意を払う必要があり、全体トレーニングに移ったのは6月1日だった。

 本来、チームが戦える状態になるには5〜6週間かかると言われるなか、与えられた期間は4週間。6月1日にオンラインで取材に応じた宮本恒靖監督は「連戦に耐えられる身体の強さを取り戻さなければいけない。選手の戦力を増やしていきたい」と述べ、基礎体力の回復と新戦力の台頭を再開までのテーマとして掲げた。
 対外試合は2試合を消化。6月13日の練習試合は、故障のリスクを考慮してひとり最大で45分間とした。

「狙いとする守備の強度、ボールの動かし方、切り替えの部分はできた。守備ではたくさんの収穫があった」と指揮官。今季に志向する積極的なプレスでボールを奪う守備への手応えを強調しつつ、一方で「もっと攻撃でチャンスを増やしたい」。井手口陽介も「攻撃はまだまだ。チームとして目標としているモノが出せなかった」と反省した。

 それを踏まえて6月20日、J2クラブとの練習試合を行なったが、ここでも課題は解消しきれなかったようだ。FWのアデミウソンは「今後はシュートにつながるチャンスやシーンを増やしていければ良い」。元々、ゴール前では個人のアイデアや周囲とのイメージ共有に重きを置くチーム。90分間プレーできた選手も多くスタミナ面では戻りつつあるが、やはり繊細な部分でのブランクの影響があることを示唆した。

 そして負傷者にとって、コロナによる中断期間は明暗を分けた。2月の時点で負傷を抱えていた菅沼駿哉や髙尾瑠、山本悠樹が戦列復帰。3月に右肩関節を脱臼した韓国代表DFのキム・ヨングォンも戻ってきた。

 一方、GKでは一森純とイ・ユノが負傷離脱。そしてG大阪デビューが期待されていた日本代表DFの昌子源も、宮本監督によると「まだ(右足首に)問題がある」ということで欠場が濃厚だ。
 
 ただ、相手は絶対に負けられないライバル。待ちに待ったリーグ再開。そして元日本代表MFの遠藤保仁のJ1最多632試合出場のリーグ新記録が掛かる一戦だ。攻撃面で一抹の不安を抱えようとも、主軸に負傷者が出ようとも、それを超える舞台が用意されている。そして、リーグ戦におけるホームのC大阪戦では03年を最後に負けなし。開演の幕が上がれば、あるべき主役の姿がそこにあることを期待したい。

構成●サッカーダイジェスト編集部
J1リーグ2節
ガンバ大阪―セレッソ大阪
7月4日(土)/18:00/パナソニックスタジアム吹田
 
セレッソ大阪
今季成績(1節終了時):6位 勝点3 1勝0分0敗 1得点・0失点

 開幕前から入念に準備し、公式戦2連勝で良いスタートを切っただけに、この中断期間は歓迎すべきものではなかった。ただ、新型コロナウイルスの影響とあって致し方なく、活動休止期間中もビデオ会議アプリ「Zoom」を使って全選手がつながり、フィジカルを強化。さらにロティーナ監督やイバン・ヘッドコーチから送られてくる戦術動画を共有することで、チームとして目指すべき戦い方を頭の中に叩き込んだ。
 
 チームは5月25日からグループトレーニングを始め、6月1日から全体練習を再開した。練習試合はJ2クラブと2試合。J1再開1週間前の同27日はJ2やJ3の試合があったことから対戦相手がおらず、練習試合ではなく紅白戦で調整した。
「トレーニングマッチではほとんどの選手が90分間プレーできている。フィジカル的にも戦術的にも良い準備はできている」と手応えを口にするのはロティーナ監督。
 
 打撲を負っていた坂元は最後の練習試合には出場しなかったが、再開後初戦のG大阪戦には先発出場できる見込み。足首を捻挫した中島は数日間の離脱に止まり、腰椎椎間板ヘルニア及び腰椎分離症で長期離脱していた高木もG大阪戦に向けて調整しているようで、その回復具合などを指揮官はオンライン取材で説明した。
 
 ほぼ離脱者がいない状況を考えれば、昨季にリーグ最少失点を誇った守備陣のメンバー構成に大きな変化はないだろう。一方、注目すべきが攻撃陣。坂元や豊川、高卒ルーキーの西川らが新たに加わり、定位置争いは激しくなった。全体練習再開後に序列の変化が生まれている可能性は少なからずある。
 
 2列目の主戦は左に清武、右に坂元が最有力。再開後の過密日程を考えれば、怪我がちの清武を酷使するのは厳しいだけに、FWの柿谷を左MFとして併用することが妥当か。また、2トップはB・メンデスや奧埜、都倉、豊川、高木、鈴木らがしのぎを削る。最適な組み合わせはリーグ再開後も模索していくことが予想される。
 
 約4カ月もの中断期間を経て、いきなり迎える大阪ダービー。リーグ戦のアウェーゲームでは03年を最後に勝てていないだけに、パナスタに乗り込む一戦が難しい試合になることは間違いない。
 
 ただ、多くの選手が「リーグ優勝」を目標として公言しているだけに、ライバルに勝って好スタートを切りたいのも確かだ。「一瞬のスキを突いて、今までやってきたコンセプトを全員がピッチで表現できればチャンスは必ず来る」と柿谷。ロティーナ体制2年目。熟成された戦術的なサッカーでダービーに臨む。
 
構成●サッカーダイジェスト編集部