ラ・リーガ、いやヨーロッパでも屈指の堅守を誇るアトレティコ・マドリーも、この19歳に明らかに手を焼いていた。それを象徴するシーンだった。

 現地時間7月3日に開催されたラ・リーガ第34節で、3位のアトレティコ・マドリーは降格圏の18位に沈むマジョルカをホームに迎え、3-0の快勝を収めた。

 それほど危険な場面があったわけではないとないえ、4-1-4-1の右サイドハーフに入った久保建英のキープ力や意表を突くパスには、何度も苦しめられていた。
 


 そして、アルバロ・モラタのPKで1点をリードして迎えた42分だった。久保の緩急自在のドリブルに、この日スタメンで抜擢された19歳の左SBマヌ・サンチェスとMFコケが抜き去られる。カバーリングに入って水際で突破を食い止めたCBのホセ・ヒメネスは、ボールを地面に叩きつけて怒りを露わにした。

 同胞のディエゴ・ゴディンが昨夏に退団し、DFリーダーとなったウルグアイ代表DFは、ティーンエージャーに翻弄されるチームに喝を入れたかったのだろう。

 逆にいえば、ディエゴ・シメオネ監督の下で堅守速攻を磨き上げ、バルセロナとレアル・マドリーに2強に割って入っただけでなく、欧州の舞台でも目覚ましい結果を残しているアトレティコの歴戦の猛者たちイラつかせるほど、久保のクオリティーが高かったということだろう。

 たとえマジョルカがこのまま降格しても、久保が(おそらくはマドリーからのレンタルで)ワンランク上のクラブにステップアップ移籍をするのは間違いないだろう。

 アトレティコ自慢の堅牢を単騎でこじ開けようとする姿に、この19歳の凄みを感じたのだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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