バルセロナの大黒柱が揺れている。アルゼンチン代表FWのリオネル・メッシだ。

 13歳で下部組織に加入してからバルセロナ一筋でプレーしてきたメッシだが、ここ数年はクラブに対して嫌気がさしているようだ。スペイン・メディア『Cadena SER』によれば、とくに内部の問題がメディアに漏洩する状況を快く思っておらず、2021年6月までとなっている契約の延長交渉を打ち切ったという。

 仮に退団するとなった場合に、“買い手”は引く手あまただ。アルゼンチン紙『Ole』は、「メッシの獲得を夢見るクラブ」と銘打ち、新天地候補となる5クラブの可能性を以下のようにまとめた。
 
インテル(セリエA)
このイタリアのクラブは、メッシを持っていたいという願望を最も表明してきた。2008年には、実際に交渉を行なって彼を納得させようとした。マッシモ・モラッティ名誉会長も「それは決して禁じられた夢ではない」と語っている。このパンデミックの状況でどうなるかはわからないが、今シーズンの終わりにサプライズを提供する可能性はある。

マンチェスター・シティ(プレミアリーグ)
メッシの未来を推測する時、“恩師”と言えるジョゼップ・グアルディオラとの再会は常に選択肢の一つに挙げられる。クラブも10年以上に渡ってメッシ獲得を夢見ている。今年の初めには元CEOのガリー・クックが、「シティはメッシと契約する可能性が最もあるクラブだった」とリークし、その時には、総額4億ユーロ(約480億円)のオファーの噂も流れた。

パリ・サンジェルマン(リーグ・アン)
この億万長者のチームは、メッシを獲得できるだけの“力”を持ったクラブだ。かつてバルサで同僚だったネイマールを有していることで、交渉の余地があると指摘する声は絶えない。
インテル・マイアミ(MLS)
MLSに革命を起こそうとしているアメリカの新興クラブで、あのデイビッド・ベッカムがオーナーを務めている。その稀代のカリスマオーナーも、「ハイレベルなプレーを続けていて、今のクラブからの獲得は困難だが、将来に何が起きるかは分からない」と以前にメッシの獲得をほのめかしていた。

ニューウェルス(アルゼンチン・リーグ)
言わずと知れたメッシの“古巣”だ。彼はバルセロナに行く前にここの下部組織でプレーした。彼らはクラブのアイドルを帰還させるためのプロセスを心得ており、1993年にはディエゴ・マラドーナを復帰させた素晴らしい前例もある。

 今月2日には、クラブのクリスチャン・ダミコ副会長も、「最後はメッシと彼の家族が決めることだ。でも、我々は、決断が下されるその時に向けて、可能な限り最高の状況を作っておく必要がある」と獲得に前向きな姿勢を見せた。

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 メッシは、自身の去就について、沈黙を貫いており、もちろんバルサと契約延長をする可能性も消えていない。ピッチ内外で絶大な影響力を持つスーパースターは生涯バルサを貫くのか、それとも新天地を求めるのか。今後の動向が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部