サンプドリアのクラウディオ・ラニエリ監督は、吉田麻也を高く評価していると言われる。だが、それはプレミアリーグ時代の対戦経験に基づくものではないのかもしれない。

 地元紙『Il Secolo XIX』の報道として、サンプドリアの専門サイト『Samp News24』が伝えたところによると、クラブが冬に吉田を獲得した際、指揮官は選手のことを覚えていなかったという。

 2012年夏から今シーズンの途中までサウサンプトンでプレーしていた吉田は、イングランドでレスターやフルアムなど、ラニエリ率いるチームと幾度となく対戦している。

 今シーズン途中にサンプドリアの指揮官に就任したラニエリは、冬にアレックス・フェラーリが負傷離脱したのを受け、右利きのCB獲得を望んだ。そこでクラブは吉田の獲得に動いた。だが報道によると、ラニエリにとっては“未知”の存在だったという。
 

 だが、実力を評価しての補強だったことに変わりはないようだ。ラニエリは『Wyscout』で吉田のパフォーマンスをチェックすると、「すぐに彼を獲得しよう」とGOサインを出したと伝えられている。

 1月末に加入した吉田は、新型コロナウイルスの影響でデビューが遅れ、3月8日のヴェローナ戦でイタリア・デビューを飾った。以降、シーズン再開後は全10試合に出場。うち9試合で先発フル出場を果たしており、フィールドプレーヤーではチームで最長のプレー時間を記録している。

 サンプドリアのセリエA残留も決まり、吉田はクラブからの2年契約オファーを検討中とも報じられているところだ。かつて長友佑都や岡崎慎司を指導したラニエリと、長期にわたる蜜月関係を築くことができるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部