現地時間8月10日にレアル・マドリーからビジャレアルへ期限付きで移籍が決まった久保建英。2019-20シーズンにラ・リーガ挑戦1年目ながらマジョルカで強烈なインパクトを残した19歳の動向は、地元メディアでも小さくない扱いを受けている。

 来る新シーズンに向けてウナイ・エメリ体制を発足させ、ラ・リーガとヨーロッパリーグでの躍進を目論むビジャレアルは、移籍市場で活発な動きを見せている。久保を獲得した翌々日には、バレンシアからダニエル・パレホとフランシス・コクランという経験豊富なMFを手中に収めた。

 地元でも期待は高まっているようだ。日刊紙『El Periodico Mediterraneo』は、ここまでの補強を評価する記事を掲載し、ビジャレアルがパレホをフリートランスファー(出来高ボーナスで200万ユーロ=約2億4000万円を支払う契約)、コクランを650万ユーロ(約7億8000万円)、久保を250万ユーロ(約3億円※レンタル料)で、それぞれ引き抜いたことを「一流の契約だ」と称えた。

 その3人の中でもとりわけ高い評価を得ているのが、やはり久保だ。これまで、自前で育てた若手を積極起用してきたビジャレアルが、「考えをわずかに変えた」という。
 
「ビジャレアルは他のクラブの若手を育成しないという考えをわずかに改めた。クボのフットボーラーとしての優れたクオリティーと日本で活況を呈している市場がもたらす強い影響力を考えて、クラブは方針転換をせざるを得なかった」

 また、記事によれば、ビジャレアルはさらなる補強にも動き出しているようだ。とりわけベテランであるカルロス・バッカの代役探しには躍起になっており、19-20シーズンにワトフォードからレンタルされたサラゴサで日本代表MFの香川真司と共闘し、2部リーグながら19ゴールを記録したコロンビア人FWのルイス・スアレスとの交渉を最優先で進めているという。

 積極補強を進めるビジャレアルで、久保は存在を誇示できるのか。その注目度は日増しに高まっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部