11年ぶりの7連勝がかかるホーム湘南戦に向け、出場停止の三竿健斗に代わりボランチでの先発が濃厚の永木亮太は、9月22日のオンライン取材で「自然に、普通のことを普通にやれば、結果がついてくると思う」と意気込みを語った。持ち前のインテンシティの高いプレーと優れた戦術眼は、攻守の両局面で大きな助けとなるはずだ。

 チームは目下6連勝中と勢いがあり、相手は最下位。しかも自分たちのホームゲームで、ある意味、鹿島有利の材料は少なくない。ともすれば前節のC大阪戦に比べて、与しやすい相手という見方もできるかもしれないが、永木はチームとしても、自身のプレーでも「いつも通り」と“自然体”を強調する。

 これまでやってきたことを、これまで通りにピッチ上で正しく表現する。継続による積み重ね。それが“自然体”を支え、今のチームの強みとなっている。

「ザーゴ監督が掲げるポゼッションや、(ボールを)取られた後の切り替えとか、みんな自然にできているというか、考えなくても身体が自然に動けてやれている印象がある。そういったところで、どんどん歯車が噛み合ってきている状態だと思います」

 加えて、チーム全体のコンディションが上がり、現在のスタイルに慣れてきて、やるべきことが明確になり、結果が伴って自信がついてきたことで「序盤は球際だったり、ルーズボールのところであまり行けていなかったけど、ここ最近は行けるようになってきた」という。勝敗に直接影響しないプレーかもしれないが、局面ごとの細かい部分が良化し、「勝利をもぎ取れるようになってきた」と永木は感じているようだ。

「自分も含めて、足りないのはポゼッションの精度や、まだパスミスも多い。失点も毎回している」と課題はいくつかあるが、「今のこの状態を落とさずにやる、さらに上積みしていくことが大事」と経験豊富な32歳のボランチは気を引き締める。

 今夏にスパイクを脱いだ同い年の内田篤人も、現役時代にこんなことを言っていた。

「いつも通りやろう、いつも通りに勝とう。大事な時こそ平常心。ワールドカップでも、チャンピオンズ・リーグでもそうだから」
「普通に試合をして、普通に勝って帰ろうっていう感じ」

 たとえ7連勝を達成できたとしても、通過点に過ぎない。タイトルに近づくための“自然体”の戦いは、まだまだこれからも続く。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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