ガンバ大阪は10月26日、クラブ公式ホームページで所属するFWアデミウソンの道路交通法違反容疑(酒気帯び運転)について報告し、謹慎処分(クラブハウスへの立入禁止)を発表した。その後、クラブは本拠地のパナソニックスタジアム吹田内で記者会見を開いた。
 
 会見では、G大阪の小野忠史社長が「弊クラブ所属のアデミウソン選手が道路交通法違反容疑となる事案を発生させてしまったことに対してまず被害に遭われた方に心よりお詫びを申し上げます」と被害者に対して謝罪。さらに、「コロナ禍の中、厳しい環境の中で引き続きガンバ大阪をご支援いただいているサポーターやファンの皆様、スポンサー企業の皆様、ホームタウンの皆様、そしてガンバ大阪に関わる全ての皆様に対して心よりお詫びを申し上げたいと思います。申し訳ございませんでした」とクラブを支える関係者への謝罪の言葉を述べた。
 
 その後、小野社長から事件の概要説明がなされた。それによると、10月24日のホームゲームが開催されたあとにチームは20時に解散。アデミウソンはその後、知人宅で食事をした後に大阪・ミナミへ自家用車で移動し、駐車場に車を停めて心斎橋付近のバーやクラブで早朝まで飲酒をしながら食事をしていたという。そして10月25日の午前8時前に駐車場に停めてあった自家用車でクラブハウスに向かう途中、8時35分頃、アデミウソン本人が運転する車が、大阪府茨木市内、近畿自動車道内で追い越し車線を走行中に、左前側ボディを走行車線を走る車と接触。本人はそれを認識せず、10時から行なわれるチームトレーニングに参加していた。
 
 しかし、トレーニング終了後の11時30分にクラブハウスを訪れた警察から任意同行を求められ、大阪府警察本部交通部、高速道路交通警察隊(吹田分駐所)にて事情聴取が行なわれ、その際にアデミウソンからは基準値を超えるアルコールが検出されたという。
 
 質疑応答では練習場までの詳しい足取りや飲酒量を問う質問も飛んだが、小野社長は「捜査の途中」であることを理由に「回答を差し控えさせていただきます」と繰り返し発言。処分については「なんらかの処分が確定された時点で、我々の中で検討しなければならないなと考えております」と答えるにとどめた。
 
 またコロナ禍のなかでの会食等については「当然のことながら、特に緊急事態宣言が発令されてからガンバ大阪として選手へのルール決めはしております。ただし、曖昧と思われるかもしれませんけども自粛というルールとなっておりまして、そこは禁止にして厳しいルールにしておいた方がよかったと私自身の反省はあります」と回答。その一方で「ただ、政府よりも条件が緩和されている中で、我々としては同じ条件で、コロナ感染のリスク対策をしっかりやっていきましょうと、そこは選手たちは協力してくれていると私は思っております」と語り、選手の自主性を尊重し、今回の事件が発生するまで感染対策が遵守されている認識だったことも明かす。
 
 さらに、今後の再発防止については「現時点でここでお伝えできるまだ段階ではありませんけれど、当然ガンバ独自でしっかりと考えて設定をして取り組んでいくということも重要ですけれど、Jリーグの協力も仰ぎながら、我々の責任企業でもきちんとした組織がございますので、再発防止、二度とこういうことを起こさないようにしっかり徹底して行動してアクションをとっていきたいと考えています」と、強い決意を示した。
 
 Jリーグでは10月19日に、アルビレックス新潟が酒気帯び運転で書類送検されたFWファビオと同乗していたFWペドロ・マンジーとの契約を解除したばかり。わずか数日の間にまたしても愚行が繰り返されてしまった。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部