21日に行われたプレミアリーグ第24節チェルシー戦で、アーセナルのブラジル人FWガブリエウ・マルティネッリが快挙を成し遂げた。18歳の同選手は、63分に同点ゴールをマーク。これで、今季公式戦の得点数を「10」の大台に乗せた。データサイト『OPTA』によると、アーセナルの10代選手が公式戦2桁得点を挙げたのは、1998−99シーズンの元フランス代表FWニコラ・アネルカ氏以来、初めてのことだった。


 では今季の欧州4大リーグで、マルティネッリ以上にゴールを挙げている10代選手はいるのだろうか。今回は1月24日時点で10代の選手を対象に、得点ランキングを作成してみた。


 なお、今冬にザルツブルクからドルトムントに移籍したノルウェー代表FWアーリング・ハーランドは19歳だが、前半戦は欧州4大リーグではないオーストリアでプレーしていたため、集計対象外とする。また集計の結果、3ゴールを挙げている選手が、フィル・フォーデン(マンチェスター・C)やカラム・ハドソン・オドイ(チェルシー)、アンス・ファティ(バルセロナ)など9名いたため、本稿では4ゴール以上を記録している上位8選手を紹介する。


※以下、情報はすべて1月24日時点の『transfermarkt』を参照

※日本円は1月24日時点のレートで換算

※カッコ内は(所属クラブ/国籍/ポジション/年齢)


■7位タイ 4ゴール
◆デヤン・クルセフスキ

(パルマ/スウェーデン/MF/19歳)


 昨年夏にアタランタからパルマにレンタルで加入すると、セリエA全試合で先発出場。チーム得点ランク2位タイの4ゴールに加え、セリエAで2番目に多い7アシストを記録している。一躍ブレイクを果たし、今冬の移籍市場ではユヴェントスへの完全移籍が決定。今季終了まではレンタル契約でパルマに残留し、来季から正式にユヴェントスの一員となる予定だ。


◆ハメド・ジュニオール・トラオレ

(サッスオーロ/コートジボワール/MF/19歳)


 エンポリに所属した昨季は、セリエA初挑戦ながら32試合に出場して2ゴールを記録。今季はレンタルでサッスオーロに加入し、ここまでリーグ戦で3ゴール、コッパ・イタリアで1ゴールを挙げている。幼少期にイタリアに移住し今に至るが、生まれ故郷であるコートジボワールの代表選手として東京オリンピック出場権獲得に貢献。今年3月に行われるU−23日本代表との親善試合で来日を果たすかもしれない。


■6位 5ゴール
◆フェラン・トーレス

(バレンシア/スペイン/FW/19歳)


 昨季の3ゴールを上回る5ゴールを叩き出すなど、本格ブレイクを果たしたF・トーレス。昨年11月のチャンピオンズリーグ(CL)・リール戦では、スペインのチームに所属する2000年生まれの選手として初めて、同大会で得点を奪った。また、リーガ・エスパニョーラ第14節ベティス戦では、リーグ戦の出場数が「50」の大台に到達。19歳254日での達成はクラブ新記録となった。


■4位タイ 6ゴール
◆ロドリゴ・ゴエス

(レアル・マドリード/ブラジル/FW/19歳)


 昨年9月に行われたリーガ・エスパニョーラ第6節オサスナ戦でレアルデビューを飾ると、出場から93秒で初ゴールを挙げた。その後もCLでハットトリックを達成するなど、欧州1年目とは思えない活躍を見せている。ここまで公式戦6ゴールは、カリム・ベンゼマ(16)に次ぐチーム2番目の成績。ケガで離脱中のエデン・アザールやギャレス・ベイルの穴を見事に埋めている。


◆ドゥシャン・ヴラホヴィッチ

(フィオレンティーナ/セルビア/FW/19歳)


 セルビアの名門パルチザンの下部組織出身で、2018年夏からフィオレンティーナでプレー。今季はここまで公式戦19試合に出場し、チームトップの6ゴールを叩き出している。190cmと長身ながら、巧みな足技を備えており、イタリアメディアの間でも“ニュー・イブラヒモヴィッチ”と呼ばれている。


■3位 9ゴール
◆メイソン・グリーンウッド

(マンチェスター・U/イングランド/FW/18歳)


 昨年9月のヨーロッパリーグで、欧州主要大会におけるクラブ史上最年少ゴール(17歳353日)を挙げるなど、ここまで公式戦9得点を記録。両足をそん色なく使うことができ、冷静なフィニッシュでゴールを奪うことから、元オランダ代表FWロビン・ファン・ペルシー氏の再来として注目を集めている。エースのマーカス・ラッシュフォードをケガで欠く今、18歳のストライカーにかかる期待はさらに大きくなっている。


■2位 10ゴール
◆ガブリエウ・マルティネッリ

(アーセナル/ブラジル/FW/18歳)


 今週、偉大な記録を達成したマルティネッリは2位だった。それでも、プレミアリーグで最も得点を奪っている10代選手である。アーセナルでも、ピエール・エメリク・オーバメヤン(16)に次ぐ、チーム2番目のスコアラー。この活躍を受けて、クラブは大幅な昇給を検討しているとされ、これまでの3倍にあたる週給3万ポンド(約430万円)を受け取る可能性があるという。


■1位 13ゴール
◆ジェイドン・サンチョ

(ドルトムント/イングランド/MF/19歳)


 マルティネッリを上回り、No.1の座に輝いたのはサンチョだった。後半戦最初のゲームとなったブンデスリーガ第18節アウクスブルク戦で、今季公式戦13点目となるゴールをマーク。昨季の自己ベストに早くも並んだ。さらに同じ試合で、今季リーグ戦10回目のアシストを記録。欧州4大リーグで今季最速の「2桁得点・2桁アシスト」を達成した。ハーランドとの“10代怪物コンビ”でどこまで数字を伸ばすのか。ファンならずとも楽しみだ。


(記事/Footmedia)