公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は24日、安倍晋三首相とIOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長の電話会談で東京オリンピック・パラリンピックの開催を1年程度延期することで合意に至ったことを受け、同日に会見を実施。東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長と、武藤敏郎事務総長が出席し、26日からスタート予定だった聖火リレーの中止を発表した。


 森会長、武藤事務総長ともに、延期合意にともなって、直前の2日前の発表となってしまったことをランナーや関係者へ理解を求めた。また、ランタンに灯されている聖火については、世界の困難に立ち向かう道しるべとなるため、日本に留まることについても合意されたと発表した。


 すでにランナーやコース、日程は決定済となっているが、延期となったことに伴う変更などは「当然、走っていただく資格を持ち、準備をして、期待をされていたと思います。大会の延期日時が確定し、再開される時、現在のランナーの方々に優先的にリレーできるように配慮していきたいと思います。もちろんそれぞれのご希望やご事情もあると思いますので、基本的には意思を尊重していきたいと考えています」(武藤事務総長)と、参加者などに理解を求める説明をしていきつつ、配慮する意向を示した。


 聖火を福島県で当面保管することは、「保管は難しい問題があるが、正直に申し上げて『福島に置きましょう』という話は安倍さんのご提案でした。私からも先ほど、内堀(雅雄福島県)知事に申し上げたところ、大変喜ばれていましたし、そうなるでしょう。ただ1年後までそのまま、となると別の話なので、それは今後話していきます」と、方向性を示した。


 当初、聖火リレーは2011年のFIFA女子ワールドカップを制したなでしこジャパンが第1走者として予定されていたが、23日に現在はアメリカでプレーしている川澄奈穂美が「米国在住の為移動時にリスクが高いこと、自分が感染しない・感染源にならないこと、チームやファンの方々に迷惑をかけないことなどを考慮」して走者を辞退。翌24日には永里優季もSNSを通じて辞退する意思を示していた。