2005年から2014年まで国際審判員として活躍したハワード・ウェブ氏が、過去に自らが犯した「最大のミス」を振り返った。6日にオランダメディア『デ・テレグラフ』が報じている。


 ウェブ氏はその長い審判キャリアの中で、数々のビッグゲームを担当。2009−10シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)決勝や2010 FIFAワールドカップ 南アフリカの決勝など、世界中の人々の関心が集まる一戦で笛を吹いてきた。


 自らのキャリアを振り返ったウェブ氏は、2009年4月25日に行われたプレミアリーグ第34節マンチェスター・U対トッテナム戦で犯した「ミスジャッジ」を悔いた。


「私はこの試合で、キャリア最大のミスをしたと思っている。トッテナムが2点を先行した後、(マイケル・)キャリックがゴール前に突進して、GKの(エウレリョ・)ゴメスと交錯した。私は、最初にボールへ触れたのがキャリックで、後からゴメスが彼を倒したように見えた。あのシーンは簡単にジャッジできると思っていたんだ」


「いつも試合で起こるような、短い抗議がくるものと思っていたよ。でも、ゴメスは『信じられない』といったような驚きの表情を浮かべて、猛抗議してきたんだ。すぐに察したよ、私はミスを犯したんじゃないかってね。でも、自分が確実に間違えたという証拠もなかった」


「クリスティアーノ・ロナウド(現ユヴェントス)がペナルティキックを蹴る時、彼がキックを失敗することをただただ望んでいたよ。でも、彼は失敗などしなかった」


 現在はビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が導入されており、微妙な判定にはチェックが入るものの、当時は主審の“目”が判定の生命線だった。今回の告白で、重要な局面でミスジャッジを確信したウェブ氏の生々しい感情が明らかになった。