◆■横浜FC 松浦の復調&下平監督の復帰は連敗脱出への起爆剤となるか


【プラス材料】

 戦列を離れていたMF松浦拓弥が第29節の清水エスパルス戦から復帰している。その清水戦に先発して45分間プレーすると、前節のセレッソ大阪戦でも続けて先発し80分間プレー。徐々に出場時間を伸ばしている。若い選手が多くを占める攻撃陣の中でゲームにアクセントを加えられるテクニシャンの経験は貴重であり、連敗脱出のキーマンとなりそうだ。


 新型コロナウイルスの濃厚接触者にあたる可能性があるということで、自主隔離してC大阪戦の指揮を回避した下平隆宏監督だが、今節は現場に復帰しそうだ。もっとも下平監督自身は陰性で先週も直前の練習までは指導を行っており、体調自体には問題ないとのこと。


 今節戦うサガン鳥栖は勝ち点差「2」でひとつ上の順位につける相手。勝てば順位をひっくり返すことができるだけに、モチベーションは高い。シーズン終盤の目標である15位以上の死守に向けても、絶対に負けられない。


【マイナス材料】

 C大阪戦はある程度ボールを持てたものの最後の精度が足りず、堅守の相手を崩しきることができなかった。反対にセットプレーから失点して0−1で敗戦。スコア以上にチーム力と完成度の差を突きつけられた。一朝一夕ですぐに解決できることではないが、フィニッシュの精度の改善は引き続きの課題である。


 そのC大阪戦に敗れたことで今季6度目の連敗を記録した。引き分けの少なさはリーグトップクラスで、下位に沈むチームの中では最少である。連敗しないことが強いチームの鉄則としてある中、まずは敗れた直後の試合で負けないことを意識して戦いたい。この鳥栖戦に敗れれば、今季4度目の3連敗となる。


 11月を2勝3分1敗で終えた鳥栖に対し、横浜FCは1勝1分3敗と負け越している。勢いに差がある中、それを覆して勝利することができるか。


文:totoONE編集部


◆■サガン鳥栖 上位チームとも互角に渡り合える守備に不安はないが


【プラス材料】

『パナソニック スタジアム 吹田』に乗り込んだ前節は、2位を走るガンバ大阪から先にゴールを奪った。同点に追いつかれはしたが、80分近くまで相手の猛攻に耐えることができている。これまでも攻撃力のある柏レイソルなどの猛攻に耐えるシーンは多かったが、試合中にシステムを変更してきた相手にも柔軟に対応できたことは評価していいだろう。77分の失点もFWパトリックのうまさにやられた感が強く、全員でよく守った試合だったと言える。


 この要因は、GK朴一圭の加入が大きい。GKとして高さには恵まれていないものの、コーチングで守備をコントロールできるのがストロングポイントだ。これまでのディフェンスはDFの個の力で抑えていたところもあるが、守備の連係が取れ出したところは評価したい。


【マイナス材料】

 第29節のベガルタ仙台戦に続き、G大阪戦で今季2試合目の出場を果たしたMF相良竜之介がプロ初ゴールを挙げた。これまでも多くの若手選手がピッチに立っており、それが今季のサガン鳥栖の特徴と言えるだろう。


 しかし、裏を返せば攻撃の核が不在とも言える。FW林大地が8ゴールとひとり気を吐いているが、途中出場の試合が多い。これまでの実績は申し分ないFWが多いものの、ケガや若手の台頭で固定されることが少ない。FW豊田陽平、FWレンゾ・ロペス、FW趙東建、FW金森健志らそうそうたるメンバーがいるが、今季の結果は彼らのこれまでの実績と比べると寂しいものである。ここらで実力どおりの働きを見せてほしい。はたまた、G大阪戦と同じように新しい星が生まれるのか。


 今節の結果次第では横浜FCに抜かれてしまう。負けられないこの試合は、攻撃陣に期待したい。


文:totoONE編集部