西武:浜屋将太は「開幕戦」に登板

昨年のドラフト会議で指名された新人たちにとって初めてのオープン戦、そして数試合の練習試合が終わった。それぞれチーム内での立ち位置は異なるが、開幕一軍、そしてレギュラーやローテーション入りを目指す気持ちは変わらないはずだ。

とはいえ、チーム事情によりその扱いは異なる。現時点におけるパ・リーグの新人たちの状況を球団ごとに振り返ってみたい。

リーグ3連覇を狙う西武は、ドラフト2位の浜屋将太が順調だ。本来の開幕日だった3月20日に行われた日本ハムとの練習試合で先発のマウンドに登り、4回1失点と好投を見せた。3つの四球を与え、77球と球数はやや多かったものの許容範囲内。引き続き結果を残せば、開幕ローテーション入りも見えてくる。

即戦力として注目されていた宮川哲はキャンプ途中で右足を負傷し、ファーム落ちしていた。その後、順調に回復し、オープン戦での登板はなかったが、3月25日に行われた日本ハム戦(二軍)との試合に登板。1回を無失点に抑えた。その他の新人投手、3位松岡洸希、6位井上広輝、7位上間永遠の3人は、オープン戦での登板なしとなっている。

野手陣に目を移すと、4位の川野涼多は高卒ということもありオープン戦で出番はなかったが、5位の柘植世那は5試合に出場。8位の岸潤一郎も1試合のみではあるが、出番を勝ち取っている。特に、柘植は練習試合となった3月20日、3月21日の日本ハム戦でも2試合連続安打を記録。開幕一軍へ向け、猛アピール中だ。

ソフトB津森が勝ちパターン候補へ、楽天「コブクロ」コンビが躍動

ソフトバンクでは、ドラフト1位の佐藤直樹、5位の柳町達が外野のレギュラー争いに割って入ろうとしている。オープン戦で佐藤は打率.368(19打数7安打)、5盗塁と打撃と足で魅せた。一方の柳町は打率.231(13打数3安打)ながら、出塁率.412とアピール。どちらも、生き残りをかけ練習試合に臨んでいる。

3位の津森宥紀は中継ぎとして6試合に登板し無失点。開幕一軍はもとより、勝ちパターンに入ってもおかしくない投球を続けている。近年のソフトバンクは中継ぎ陣に故障者が多いだけに、どのような起用法となるか注目だ。

唯一の高卒指名となった4位の小林珠維は野手に専念。しばらくはファームで過ごすことになりそう。2位の海野隆司は故障により離脱中となっている。

楽天はドラフト1位の小深田大翔、2位の黒川史陽の「コブクロ」コンビが躍動した。小深田は茂木栄五郎が出遅れていることもあり、開幕スタメンの可能性もあるほど。

一方の黒川も春季キャンプ一軍スタートから、オープン戦が終わっても一軍に帯同を続けている。3月21日に行われた練習試合でも出場機会を得ているのは期待の表れと見ていい。高卒野手で12球団唯一の開幕一軍となるかもしれない。

3位の津留崎大成と6位の瀧中瞭太のふたりはオープン戦でともに4試合に登板。瀧中は無失点、津留崎も失点したのは1試合だけと結果を残した。どちらも中継ぎとして開幕一軍が現実的なものとなっている。4位の武藤敦貴、5位の福森耀真、7位の水上桂の3人はオープン戦で出番はなかった。

ロッテ福田がオープン戦で3本塁打、日本ハム長谷川が5試合無失点と好投

ロッテの大注目ルーキー、ドラフト1位の佐々木朗希は順調に調整を続けている。ブルペンでの投球練習を重ね、打撃投手としての登板も行なった。その投球で157キロを記録するなど周囲を驚かせている。一軍デビューはまだ先のことだが、一歩ずつ階段を登っていることが見て取れる。

新人の中で結果を残しているのは、5位の福田光輝だ。オープン戦では打率.190(21打数4安打)ながら3本塁打を記録。パワーを見せており、内野のレギュラー争いに割って入った。

その他の大卒組を見ると、2位の佐藤都志也は捕手ながらオープン戦でスタメンの機会を勝ち取った。2番手捕手としての開幕一軍を狙う。3位の高部瑛斗は2月に骨折し離脱していたが、二軍戦で復帰している。開幕が延期になったことで、再昇格の道が開けた格好だ。

佐々木と同じく高卒出身の投手となる4位の横山陸人は春季キャンプ後、二軍で汗を流している。

日本ハムの新人たちは球団の方針もあり、全員が春季キャンプ二軍スタートとなった。そのなかでドラフト1位の河野竜生、2位の立野和明、4位の鈴木健矢、5位の望月大希、育成3位の長谷川凌汰と投手陣は全員が一軍で登板。なかでも長谷川は5試合で無失点と好投。3月22日の練習試合では打ち込まれたものの、支配下登録も見えてきた。

河野は3試合中2試合で失点したものの、3月3日の巨人戦では先発で4回無失点、4奪三振とドラフト1位の片鱗を見せた。開幕ローテーション入りを果たしてもおかしくなさそうだ。

野手陣では、ドラフト6位の捕手、梅林優貴も1試合ではあるが試合に出場している。2位の上野響平、7位の片岡奨人は一軍で出場機会はなかった。

オリックス:勝俣翔貴がオープン戦で2本塁打

オリックスでは、ドラフト3位の村西良太と5位の勝俣翔貴のふたりがオープン戦で出番を勝ち取った。村西は3試合に登板したがすべての試合で失点を喫し、防御率6.00とプロの洗礼を浴びている。

一方の勝俣は打率.222(18打数4安打)ながら2本塁打、1二塁打と長打力のあるところを見せた。一塁、三塁でのレギュラー取りも見えてくる。

1位の宮城大弥と4位の前佑囲斗の高卒コンビは、オープン戦での登板はなかったが、3月20日に行われた大商大との練習試合に登板。ともに1回無失点と上々のスタートを切っている。2位の紅林弘太郎は二軍戦に出場中。高卒2年目の宜保翔が一軍で起用されつつあるだけに、紅林も結果を残せば早い段階での一軍起用もあり得るだろう。