柔道男子 オリンピック全メダリスト紹介

日本古来の武術・柔術から誕生した柔道が、オリンピックの正式種目として採用されたのは、1964年の東京オリンピックからだ。歴史が古く、過去の大会において多くの日本人メダリストが誕生している。その一覧は以下の通り。

【1964年 東京】
中谷雄英 軽量級 金
岡野功 中量級 金
猪熊功 重量級 金
神永昭夫 無差別級 銀

【1972年 ミュンヘン】
川口孝夫 軽量級 金
野村豊和 軽中量級 金
関根忍 中量級 金
西村昌樹 重量級 銅

【1976年 モントリオール】
園田勇 中量級 金
二宮和弘 軽重量級 金
上村春樹 無差別級 金
蔵本孝二 軽中量級 銀
遠藤純男 重量級 銅

【1984年 ロサンゼルス】
細川伸ニ 60キロ以下級 金
松岡義之 65キロ以下級 金
斎藤仁 95キロ超級 金
山下泰裕 無差別級 金
野瀬清喜 86キロ以下級 銅

【1988年 ソウル】
斎藤仁 95キロ超級 金
細川伸ニ 60キロ以下級 銅
山本洋祐 65キロ以下級 銅
大迫明伸 86キロ以下級 銅

【1992年 バルセロナ】
古賀稔彦 71キロ以下級 金
吉田秀彦 78キロ以下級 金
小川直也 95キロ超級 銀
越野忠則 60キロ以下級 銅
岡田弘隆 86キロ以下級 銅

【1996年 アトランタ】
野村忠宏 60キロ級 金
中村兼三 71キロ級 金
中村行成 65キロ級 銀
古賀稔彦 78キロ級 銀

【2000年 シドニー】
野村忠宏 60キロ級 金
瀧本誠 81キロ級 金
井上康生 100キロ級 金
篠原信一 100キロ超級 銀

【2004年 アテネ】
野村忠宏 60キロ級 金
内柴正人 66キロ級 金
鈴木桂治 100キロ超級 金
泉浩 90キロ級 銀

【2008年 北京】
内柴正人 66キロ級 金
石井慧 100キロ超級 金

【2012年 ロンドン】
平岡拓晃 60キロ級 銀
中矢力 73キロ級 銀
海老沼匡 66キロ級 銅
西山将士 90キロ級 銅

【2016年 リオデジャネイロ】
大野将平 73キロ級 金
ベイカー茉秋 90キロ級 金
原沢久喜 100キロ超級 銀
髙藤直寿 60キロ級 銅
海老沼匡 66キロ級 銅
永瀬貴規 81キロ級 銅
羽賀龍之介 100キロ級 銅

男子柔道界には、数多くの人気メダリストが誕生してきた。特に注目を集めた3選手を紹介する。

3大会連続金メダル・野村忠宏

アトランタ、シドニー、アテネの3大会で、連続金メダルを獲得したのが野村忠宏だ。これはアジア人初となる記録で注目された。柔道一家に生まれたが、小柄なこともあり、幼少期は決して強い選手ではなかったといわれる。

中学時代はクラスで最も小さく、女子にも負けていたというエピソードもあるほどだ。反骨精神から強くなり、ついにオリンピック3連覇を成し遂げた。怪我に負けず長く現役として活躍し、40歳で引退した。

オール一本で金メダル・井上康生

2000年シドニーの金メダリストである井上康生は、5戦全てにおいて一本勝ちを収めた。プレッシャーのかかるオリンピックにも関わらず、他を寄せ付けない技のキレと強さを見せつける彼を、胸がすく思いで見つめたファンも多かったことだろう。

2005年に大怪我をして以降は、柔道人生における苦難の時代を迎えたが、現役引退後に男子日本代表監督として再度注目された。メダルラッシュとなった2016年リオデジャネイロに続き、次の東京2020でも選手たちを力強く引っ張る、頼りになる存在だ。

ケガに負けず感動の金メダル・古賀稔彦

記録だけでなく、日本国民の記憶に残る柔道男子金メダリストといえば古賀稔彦だ。圧倒的な強さで1992年バルセロナの代表に選ばれ、メダル獲得を期待された。そこへ大会中、吉田秀彦選手との練習でアクシデントが勃発。左膝の靭帯を傷め、大会本番での活躍が絶望的となる。

しかし彼は不屈の精神で勝ち上がり、見事に金メダルを獲得。アクシデントに心を痛め、ショックを受けていた吉田選手も共に金メダルを獲得し、喜び抱き合う姿に日本中が感動に包まれた。

日本のお家芸とも言われる柔道。メダル獲得数が落ち込む時代があったものの、再度盛り返してきている。今回は過去に活躍した選手にスポットライトを当てたが、現役世代にも数多くの優れた選手がいる。次の大会ではどんな技やテクニックでメダル獲得の瞬間を見せてくれるだろうか。

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