東北vs仙台育英【宮城県】

高校野球で甲子園に出場するためには、地方大会でどうしても勝たなければいけない相手がいる。同一都道府県内でしのぎを削ってきた宿命のライバルを紹介していく。

宮城は半世紀以上に渡って、東北と仙台育英の2強状態が続いている。1県1代表となった1978年以降、2強以外で夏の甲子園に出場したのは1983年の仙台商、1988年の東陵、1998年の仙台、2002年の仙台西、2011年の古川工、2014年の利府の6校のみ。企業なら独占禁止法に抵触しそうなほど、両校の実力は抜きん出ている。

深紅の優勝旗が初めて白河の関を越えるかと期待されたのが、1989年の仙台育英。エース・大越基(元ダイエー)の力投で決勝まで勝ち進んだが、帝京(東京)に敗れ悲願は果たせなかった。

続いて優勝に近付いたのが2003年の東北。2年生エース・ダルビッシュ有(現カブス)を擁し、優勝に王手をかけたが、決勝で常総学院(茨城)に敗れた。

2015年には平沢太河(現ロッテ)のいた仙台育英が決勝進出したが、東海大相模(神奈川)に敗退。東北勢初優勝を果たすのは、東北か、仙台育英か。今後もライバル同士の熱い戦いに注目だ。

宮城県のライバル校比較

中京大中京vs東邦【愛知県】

愛知県は「私学4強」と呼ばれる中京大中京、東邦、愛工大名電、享栄が有名だ。しかし、近年は至学館や愛産大三河、誉など4強以外の甲子園出場も珍しくない。

とは言え、2019年の明治神宮大会覇者・中京大中京と2019年のセンバツ王者・東邦は、現在も高いレベルでしのぎを削るライバルだ。

中京大中京は春4回、夏7回の全国制覇を誇る。甲子園通算133勝は全国最多だ。2009年夏の決勝で、9回に日本文理(新潟)の怒涛の追い上げに遭いながら10−9で辛くも優勝した試合は、現在も名勝負として語り継がれている。

東邦は夏は準優勝が最高成績だが、春は5回の優勝を果たしている。「春の東邦」と呼ばれる通り、センバツ56勝は中京大中京を1勝差で上回り、全国1位。2019年センバツでは1989年以来の優勝を飾り、平成最初と最後のセンバツを制した。

愛知県のライバル校比較

報徳学園vs東洋大姫路【兵庫県】

兵庫は強豪校が多く、明石商、神戸国際大付、育英、滝川二、神港学園、関西学院、市尼崎など分散傾向にある。その中で安定した実力を発揮しているのが報徳学園だ。

報徳学園は春2回、夏1回の優勝を誇る。1974年センバツで、「さわやかイレブン」と呼ばれた部員11人の池田(徳島)を決勝で破って初優勝。1981年夏には金村義明を擁して全国制覇、大谷智久(現ロッテ)のいた2002年センバツでも優勝を果たした。最近では小園海斗のいた2018年夏にベスト8に進出している。

プロ注目右腕・中森俊介を擁する明石商が2018年夏から3季連続出場しているが、甲子園での実績を見れば東洋大姫路が上だろう。春は7回、夏は12回甲子園に出場し、1977年には全国制覇を達成。

その後も2003年春ベスト4、2006年夏ベスト8、2008年春ベスト4、2011年夏ベスト8など甲子園に出場すれば必ず上位に進出している。ただ、その2011年以降は甲子園から遠ざかっており、久々の出場が待たれるところだ。

兵庫県のライバル校比較

鳥取西vs米子東【鳥取県】

鳥取県勢はいまだ甲子園での優勝がなく、全国的にレベルの高い県とは言えない。県内では私立の鳥取城北が強いが、しのぎを削る公立の伝統校が鳥取西と米子東だ。

旧制鳥取中学時代に1915年の第1回大会に出場した鳥取西は、夏23回の甲子園出場を誇る。最高成績は1916年、1920年、1924年、1929年と4度のベスト4。いずれも戦前の記録だが、いかに伝統校か分かろうというものだ。

兵庫県側に位置する「東の鳥取西」に対するのが、島根県側に位置する「西の米子東」。こちらも歴史は古く、初の甲子園出場は旧制米子中学時代の1925年夏。1960年センバツでは決勝に進出し、高松商(香川)に敗れたものの準優勝した。

1996年春以来、甲子園から遠ざかっていたが、2019年は春夏連続出場。久々に緑で「YONAGO」と記したユニフォームが聖地で躍動した。

鳥取県のライバル校比較

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