12回中9回がレーン騎手

前回は、関西の調教師リーディングトップ3の厩舎はどの騎手に多くの騎乗依頼をしているのか、また2019年と2020年で大きな違いは見られたのかについて分析してみたが、今回は関東編について見ていく。

関東のリーディングトップは18勝を挙げている堀宣行厩舎。毎年のようにリーディング上位に名を連ねる名門厩舎の騎乗依頼回数は、以下のようになっている。

2019年は石橋騎手が54回でトップ、2位はデムーロ騎手の37回だったが、2020年もこの2人への信頼の高さは変わらず。石橋騎手が15回、デムーロ騎手が14回で僅差となっている。しかし、2019年は28回で3位だったルメール騎手への騎乗依頼回数が減少しており、2020年は6回で6位止まりとなっているのは意外だった。

変わって騎乗依頼回数10回で3位に躍進しているのは藤岡佑騎手。堀厩舎はもともとローカル開催では弟の藤岡康騎手に騎乗依頼することも多く、2019年は18回依頼していたが、兄の藤岡佑騎手は5回のみだった。しかし2020年はその評価が一変。藤岡兄弟のエージェントはともに安里真一氏なので、単なるタイミングの問題なのかもしれないが、堀調教師や騎乗依頼をしているオーナーサイドの現時点の評価は、兄>弟なっているのかもしれない。

勝利数別の成績を見ると、2019年は石橋騎手が13勝でトップ、レーン騎手が10勝で2位だったが、2020年は早くもレーン騎手が6勝でトップ。石橋騎手が3勝で2位となっている。レーン騎手は4月18日から短期免許を取得し、わずか2週間で9戦6勝、2着2回。出走12回中9回がレーン騎手に依頼していることからも、今後2か月にわたって「堀厩舎×レーン騎手」の勢いはさらに加速していくだろう。

頼みのマーフィー騎手は帰国

関東リーディング2位は、14勝を挙げている国枝栄厩舎。 2019年の騎乗依頼回数は30回の三浦騎手がトップ、2位は大ブレイクを果たしたマーフィー騎手と戸崎騎手の27回となっており、3人が抜けていた。2020年はマーフィー騎手が現在も10回トップとなっているが、すでに帰国。2位は三浦騎手、田辺騎手、ヒューイットソン騎手、北村宏騎手と4人が並ぶ混戦模様となっている。その理由としては三浦騎手が年明けに落馬負傷し、2か月騎乗できなかったこと、戸崎騎手も昨秋に大怪我をした影響で休業していることが挙げられる。

勝利数ではマーフィー騎手が6勝と大きく貢献したことが現在の勝利数に繋がっているという見方もできるが、今後は三浦騎手を中心に騎乗依頼をしていき、ここぞという時に武豊騎手やルメール騎手に頼るというスタイルになっていくのではないだろうか。

「田村厩舎×江田照騎手」は単勝回収率305%

関東リーディング3位は、田村康仁厩舎。2019年は22勝という成績に終わったが、2020年はここまで13勝という好成績を残している。

ノーザンや社台系の馬で勝負度合いが強いときにはルメール騎手に騎乗依頼をしているイメージが強いが、騎乗依頼回数のデータが表しているように、2019年は三浦騎手、勝浦騎手、大野騎手といった関東を拠点にしている騎手が上位を占めている。

国枝厩舎と同様に三浦騎手が戦線離脱していた影響もあって、2020年は大野騎手が14回でトップ。ついで13回の江田照騎手が2位、障害騎手の江田勇騎手が12回で3位につけている。

勝利数で注目したいのは、騎乗回数と並んで勝利数でも2位だった江田照騎手。単勝回収率305%、複勝回収率194%と素晴らしい成績を残している。勝利した2回は、9番人気、5番人気といずれも人気薄。田村厩舎は人気のない馬でも勝利する傾向にあるので、「田村厩舎×江田照騎手」コンビは馬券的にも美味しい配当をもたらしてくれるので、覚えておいたほうがいいだろう。

そして、もう一人注目すべき騎手がいる。それは最多の3勝を挙げている横山和騎手。騎乗回数は6回と少ないが勝率50.0%、単勝回収率は242%、複勝回収率152%と好成績を残しているのに加えて、6回全てがトーセンの冠名でおなじみの島川隆哉氏の所有馬によるもの。2019年も2戦2勝、単勝回収率985%と驚異的な成績を残すなど、相性は抜群なので「田村厩舎×横山和騎手×トーセン」のトリオが出走してきた際には、黙って買っておいたほうが良さそうだ。

リーディング調教師TOP3騎手別成績(関東編)