ポスティングでメジャー移籍は18人、セは8人

日本プロ野球界にとって、以前に比べると米国メジャーリーグは格段に近い存在となった。日本のトップレベルの選手たちが、より高いレベルで自分の実力を試してみたいと思うのは当然のことだ。

FA権を行使して夢を叶える選手がいる一方、球団が譲渡金を得られるポスティングシステムの利用も少なくない。今回はポスティングでメジャーに移籍した日本人選手を振り返る。

ポスティングシステムでメジャー移籍した日本人選手


これまでポスティングシステムを利用してメジャーリーグに移籍した選手は18人。そのうちセ・リーグは8人で、ヤクルトが最多の3人、他5球団は各1人となっている。

投手は石井一久、大塚晶文、井川慶、前田健太、山口俊の5人

まずはセ・リーグからメジャー移籍した投手を見ていこう

セ・リーグからポスティングシステムでメジャーに移籍した投手


石井一久はヤクルトの左腕エースとして78勝を挙げ、2002年にドジャースと3年契約。2005年にメッツに移籍し、メジャー計4年で39勝をマークした。

大塚晶文は近鉄時代の2002年オフにポスティング申請したものの入札がなく、翌年3月に金銭トレードで中日移籍。2003年は1勝3敗17セーブの成績を収め、同年オフに再びポスティング申請、パドレスと契約を結んだ。2006年からレンジャーズに移籍し、MLB計4年で13勝15敗39セーブ74ホールドをマークした。

井川慶は阪神時代の2003年に20勝を挙げて優勝に貢献するなどエースとして活躍。2006年オフにポスティング申請し、ヤンキースと5年契約を結んだ。しかし、メジャーでは通算14試合の登板でわずか2勝に終わり、2012年にオリックス移籍した。

前田健太は広島時代の2010年から6年連続2桁勝利をマークし、2015年オフにポスティングでドジャース入りした。2020年からツインズに移籍してメジャー通算53勝を挙げている。

山口俊はDeNA時代の2016年オフにFA宣言して巨人移籍。15勝を挙げて最多勝に輝いた2019年オフに、巨人から初めてポスティングシステムを利用してメジャー挑戦した。2020年、ブルージェイズでは2勝を挙げた。

野手は岩村明憲、青木宣親、筒香嘉智の3人

続いて野手を見ていこう。

セ・リーグからポスティングシステムでメジャーに移籍した野手


岩村明憲はヤクルト時代の2004年に44本塁打、103打点をマークするなど主軸として活躍し、2006年オフにポスティング申請。デビルレイズと3年契約を結んだ。2010年にはパイレーツ、アスレチックスと移り、MLB通算16本塁打、117打点をマーク。現在はBCリーグ福島の監督を務めている。

青木宣親はヤクルト時代の2005年、2007年、2010年に首位打者、2006年に盗塁王に輝くなど俊足巧打の外野手として活躍し、2011年オフにポスティング申請。ブルワーズを皮切りにロイヤルズ、ジャイアンツ、マリナーズ、アストロズ、ブルージェイズ、メッツと渡り歩き、MLB通算6年で打率.285、33本塁打、219打点をマークした。現在もヤクルトの最年長野手として活躍している。

筒香嘉智はDeNA時代の2016年に本塁打、打点の二冠王に輝くなど主砲として活躍。2019年オフにポスティングでレイズ入りし、メジャー1年目は8本塁打を放った。

ちなみにポスティング申請したものの入札のなかった選手は、真田裕貴(当時横浜)と菊池涼介(広島)の2人。

外国人ではアレファンドロ・ケサダが広島からレッズ、ラモン・ラミーレスが広島からヤンキースに移籍した。ほかにティモニエル・ペレス(広島)とトニー・バーネット(ヤクルト)もポスティング申請したものの入札なしに終わっている。

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