熾烈極める本塁打王争い

阪神・大山悠輔と巨人・岡本和真が激しく本塁打王を争っている。大山が26本、岡本が25本で大山が1本リードしているが、残り20試合を切り、互いにラストスパートをかけられるか注目度は高まるばかりだ。

大山は2016年ドラフト1位で白鴎大から入団した4年目の25歳。昨季は4番として期待されながら14本塁打にとどまったが、今季は一皮むけた打撃を見せており、初タイトルへばく進している。

岡本は2014年ドラフト1位で智弁学園から入団した6年目の24歳。2018年に33本、2019年に31本をマークしており、3年連続30発と初タイトルを視界に捉えている。

大山は身長181センチ、体重88キロ、岡本は185センチ、96キロで、ともに右投げ右打ち。タイプ的にも似ている2人は、一体どちらが優れた打者なのか。セイバーメトリクスの指標も含め、データで両者を比較してみた。

阪神・大山悠輔と巨人・岡本和真の比較

三振少なく四球多い岡本が「確実性」では上

三振数は大山の80に対して岡本は67。四球数も大山の31に対して岡本は44となっている。選球眼(四死球によってどれだけ出塁したか)を表すIsoDもやはり大山の.060より、岡本の方が.080で高い。

三振が少なく、四球の多い岡本の方が、よりボールを見極めていることが分かる。岡本は昨季132三振を喫し、IsoDは.079だったから、選球眼が少し良化していると言えそうだ。相手バッテリーの配球に対する読みなど、キャリアを積んだからこそ成せる業もあるだろう。

打率は大山の方が高いが、出塁率は岡本の方が上回っているのも、その辺りが要因と見られる。

遠くへ飛ばす能力では大山

逆に長打率は大山が.580で、.543の岡本を上回っており、出塁率と長打率とを足し合わせたOPSも.931の大山が、.905の岡本を凌いでいる。

さらに本塁打を記録するまでにかかる打席数を示すAB/HRは大山が14.0でリーグトップ、岡本は15.2でリーグ2位。長打力を示すIsoPも大山が.288でリーグトップ、岡本は.262で同3位となっている。フライに占める本塁打の割合を示すHR/FBも大山がリーグ4位の17.1%で、16.0%の岡本を上回る。

多くのホームランを打つ、ボールを遠くに飛ばすという点に関しては、大山に分があると言えそうだ。データで見ると、「確実性」では岡本、「パンチ力」では大山の構図が浮き彫りになった。

今のところ、巨人の今季最終戦は11月10日の阪神戦(甲子園)で、阪神の最終戦は翌11日のDeNA戦(甲子園)となっている。どちらが獲っても初めての本塁打王。敬遠合戦などせず、最後までフルスイングで勝負を決めてほしい。

【関連記事】
・次は坂本勇人の2000安打?巨人の「ウサギとカメ」の行方は?
・歴代7人…次の「3割300本1000打点」は? 坂本・山田らに可能性
・大山悠輔は6人目なるか?阪神の歴代本塁打王はセ最少【タイトル獲得選手数ランキング】