野球界の国民栄誉賞は4人 イチロー、福本豊は辞退

野球界の国民栄誉賞は4人 イチロー、福本豊は辞退

羽生結弦が授与された国民栄誉賞とは?

男子フィギュアスケート界におけるスーパースター羽生結弦に国民栄誉賞が授与されることになった。平昌オリンピックのフィギュアスケート・男子シングルにおいて、みごと金メダルを獲得し、66年ぶりとなる連覇を成し遂げた功績などが讃えられてのものだ。羽生の国民栄誉賞は27例目となり、個人では史上最年少となる。

その国民栄誉賞とはどういったものなのだろうか。内閣府の公式ホームページを確認すると目的として

この表彰は、広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えることを目的とする。

と記されており、歴史的な偉業を達成し国民に愛されている羽生の授与に異論はないだろう。その他の受賞例を見ると長谷川町子(サザエさん作者)、秋元貢(横綱・千代の富士)など国民に愛された人物が名を連ねている。

さて、この国民栄誉賞を野球界でも授与されている人物がいるのだろうか。

野球界では「ON」ら4人が受賞

野球界で最も早く同賞を授与されたのは王貞治氏だ。1977年9月3日に当時の世界最多本塁打記錄であった755号を更新する756号を放ち、その2日後にあたる9月5日に授与されている。王氏の受賞は野球界のみならず、同賞の第1号でもあった。

2例目は王氏の受賞から約10年後にあたる1987年6月22日に授与された衣笠祥雄氏だった。同年の6月13日に、当時の連続試合出場記録である2130試合を更新したことが讃えられたのだ。

衣笠氏の受賞後、野球界から同賞の受賞者は長らく生まれなかった。しかし、2013年5月5日に長嶋茂雄氏、松井秀喜氏の両名が野球界から26年ぶりに受賞した。国民的スターとなった長嶋氏と、メジャーリーグで実績を残した松井氏の師弟コンビで団体を除き史上初めて同時受賞となったのである。

東京ドームで行われた授賞式では、松井氏がマウンドに立ち捕手に原辰徳氏、審判を安倍晋三内閣総理大臣が務める始球式も行われている。5月5日のこどもの日ということもあり、球場は超満員。松井氏の投げたボールに長嶋氏のバットは空を切り、安倍首相の右手が高々と挙がった瞬間は多くのファンが映像などで目にしただろう。

野球界からの受賞は長嶋氏、松井氏の両名が最後となっている。

【国民栄誉賞受賞者】※()は受賞日
王貞治(1977年9月5日)
衣笠祥雄(1987年6月22日)
長嶋茂雄(2013年5月5日)
松井秀喜(2013年5月5日)

候補となりそうな選手はイチロー、大谷か?

プロ野球の歴史の中でわずか4人しか受賞していない国民栄誉賞だが、今後野球界から受賞者が現れるとしたら誰だろうか。現時点で、もっとも期待されるのはイチローだろう。イチローは2001年、2004年に2度打診を受けているが、辞退している。公表されている限りでは「世界の福本」こと福本豊氏も辞退しているという。

イチローに関しては引退後に再び、打診があれば受け入れることも考えられる。ただ、イチローは最低50歳まで現役生活を目指していることもあり引退は、いつになるかわからない。生涯現役の可能性もある。

また、今後の活躍次第ではあるが大谷翔平も候補となる可能性はある。「二刀流」という前人未踏のスタイルで結果を残し、海を渡った大谷は充分に候補となる資格はあるだろう。ただし、メジャーリーグでイチローや松井といったレジェンドと遜色ない成績を残す必要がある。

もちろん、大谷は同賞のためにプレーしているわけではないだろう。しかし、野球ファンだけでなく国民に愛され、社会の希望となれるような活躍をして結果として受賞することに期待したい。

Ⓒゲッティイメージズ

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