西武・山川穂高が10人目の50ホームランへ 目指せ!カブレラ超え

西武・山川穂高が10人目の50ホームランへ 目指せ!カブレラ超え

MLB100年以上の歴史で50本塁打以上はわずか29人

2018年、自己最多となる47本のホームランを打ち、初めてホームラン王のタイトルを獲得した山川穂高(西武)は今シーズンの開幕前に「目標は50本」と宣言した。

5月末の50試合消化時点で22本を放ち、60本超えのペースで打ちまくった時は、期待が大きく膨らんだが、9月17日現在では42本。2年連続のタイトル獲得は濃厚だが、50本到達には残り8試合で8本の超ハイペース生産を要する微妙な状況になっている。

シーズンに50本以上のホームランは決して簡単ではない。MLB、NPBを順に見ていこう。

MLBには、1920年にベーブ・ルース(ヤンキース)が初めて50本超え(54本)を果たしてから2018年のシーズンまで50本を超えるホームランを打った選手はわずか29人(延べ45回)しかいない。

表1_MLB シーズン50本塁打以上を打った選手とその回数ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

上位に、バリー・ボンズ、マーク・マグワイア、サミー・ソーサなどアスタリスク(注釈付きの記号)が名前の前につきそうな選手がいることには目を瞑るとして、その他はミッキー・マントルやロジャー・マリス、ウィリー・メイズなどのレジェンドたちが並ぶ。

日本でもおなじみのスラッガーであるケン・グリフィーJr.、デビッド・オルティス、元阪神のセシル・フィルダーとその息子のプリンス・フィルダーらがいて、現役選手ではマーリンズ時代に達成したジャンカルロ・スタントン、アーロン・ジャッジなどそうそうたるメンバーも名を連ねる。

NPBで50本塁打以上を記録した日本人選手は5人だけ

NPBで最後に50本以上のホームランを打ったのは2013年のウラディミール・バレンティンだ。バレンティンは、王貞治、タフィ・ローズ、アレックス・カブレラが持っていたシーズン日本記録の55本を大きく上回る60本のホームランをスタンドに叩き込んだ。

表2_NPB_シーズン本塁打ランキング(50本以上)ⒸSPAIA

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日本人選手で50本塁打を達成したのは王(3回記録)、落合博満(2回記録)、小鶴誠、野村克也、松井秀喜の5人しかいない。 山川が達成できれば2002年の松井以来の快挙となるだけに、期待したいところだが。

3年で計150本以上、2年連続で50本以上を放ったカブレラ

フルスイングから放たれる山川のアーチは魅力的だが、同じ西武で忘れられないのはシーズン50本塁打以上を2度も記録したアレックス・カブレラだ。

ベネズエラ出身のカブレラは、1999年に台湾の和信でプレイした翌年、ダイヤモンドバックスでメジャー昇格。30歳になる2001年に西武へ入団し、2007年まで在籍していた。

表3_カブレラの年度別成績ⒸSPAIA

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1年目でいきなり49ホームラン、124打点と大活躍。バッターボックスに入ると、バットを背負いながら大きく背中を反らす独特のルーティンも話題となった。

しかしこの01年は、タフィ・ローズが王貞治の持っていたシーズン日本記録(当時)に並ぶ55本のホームランを放ち、同じく近鉄の中村紀洋が132打点で打点王に輝き、惜しくもタイトルには手が届かなかった。

しかし翌2002年は128試合の出場にとどまったものの、王、ローズのシーズン日本記録に並ぶ55本のホームランを放ちタイトルを獲得。チームのリーグ優勝に貢献した。西武の選手の50本超えはカブレラが初めてだった。

2003年も勢いは止まらず2年連続で50本到達となる50ホームランを記録。2年連続の50本超えは、1985年、1986年の落合以来2人目だったが、ホームラン王はローズに1本及ばず2年連続の戴冠はならなかった。

カブレラは2001年から2003年までの3年間で154本のホームランを放ったが、ローズもその間に152本のホームランを打っている。この時期はとんでもなくハイレベルなホームラン王争いが繰り広げられたということだ。カブレラは3年連続の100打点超えも果たし、強烈な印象をプロ野球ファンに残した。

なお、NPBで50本以上のホームランを放ちながらタイトルを獲れなかったのは03年のカブレラだけだ。

山川よ!NPB史上初となる3年連続50本以上を目指せ

山川は11月の誕生日で28歳になる。2014年のプロ入りから2年間は一軍に定着とはいかなかったが、2016年に初めての二桁となる14本、2017年には78試合の出場ながら23本のホームランを放ち、2018年の飛躍につなげた。

今年は前半好調だったものの7月に打撃の調子を崩し、8月11日にはとうとう開幕以来守った4番の座から降格するなど、後半は苦しい戦いとなっている。しかしそれでも2年連続で40本超えは果たした。

また山川はなんといっても、完全にスタメンに定着してシーズンを通してプレイするのは今年でまだ2年目なのだ。 稀代のホームランアーチストとしての評価が定着してきた山川だが、50本を超えるという目標の達成はもちろん、いずれは、NPB史上初となる3年連続50本以上のホームランを打って、カブレラ超えも目指してほしいところだ。

表4_山川の年度別成績ⒸSPAIA

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