先発投手陣の立て直しが急務なヤクルト

最下位からの浮上を目指すヤクルトにとって、先発投手陣の立て直しは急務だろう。先発防御率は4年連続でリーグワースト。昨季は12球団で唯一の5点台を記録するなど、改善の兆しが見られない。

”表1_2015~19年ヤクルト先発防御率ⒸSPAIA"


そんな中、チームは昨秋のドラフトで目玉の1人だった高校生右腕・奥川に加え、3人の大学生投手を指名。また先発候補として新外国人のイノーア、クックを獲得するなど、投手力の強化を図った。新戦力である彼らの働きが、チーム躍進のカギを握りそうだ。

バレンティン退団の影響は

一方の打線は、昨季リーグ2位の得点を記録するなどヤクルトの大きな強みとなっている。今季は長年チームの主軸を務めてきたバレンティンの退団で得点力不足が懸念されるが、ここ3年はチーム本塁打が右肩上がりで増加。昨季は高卒2年目の村上が36本塁打を放つなど、以前に比べればバレンティンの不在によるダメージは少ないといえるだろう。

表2_2017~19年:チーム本塁打に占めるバレンティンの割合ⒸSPAIA


他にも廣岡や中山、塩見ら成長著しい中軸候補がそろっているだけに、世代交代の進んだツバメ打線に期待したい。

堅固な内野守備を誇る中日

7年連続Bクラスに沈んだ中日。しかし得失点差を見ると、最後にAクラス入りした2012年以来となるプラスに転じるなど、内容は変わりつつある。

表3_2019年セ・リーグ


一番の強みとなったのは守備で、セ・リーグ歴代1位の守備率.992を記録。特にゴロをアウトにした割合はリーグ断トツの77.2%と、堅固な内野守備が光った。ほぼ変わらぬメンバーで臨む今季も、高いディフェンス力がチームの支えとなるだろう。

救援陣は中堅投手の働きがポイント

投手に目を向けると、昨季は救援陣がリーグ2位の防御率3.32と好成績を残した。

表4_2019年中日:外国人投手の球宴成績ⒸSPAIA


しかしその原動力となった助っ人2人のうち、ロドリゲスが今オフに退団。R.マルティネスも母国・キューバの代表活動のため合流時期が未定と、ブルペン陣の再編が迫られている。昨季勝ちゲームで存在感を示した岡田や福、藤嶋だけでなく、又吉や田島ら近年精彩を欠いている中堅投手の働きが、上位進出に向けたポイントとなりそうだ。

※文章、表中の数字はすべて2019年シーズン終了時点

企画・監修:データスタジアム、執筆者:植松 大樹