シンセ番長・齋藤久師が送る愛と狂気の大人気コラム第四十一沼(だいよんじゅういっしょう) 『魅惑のブルーフレーム アラジンストーブ沼!』

シンセ番長・齋藤久師が送る愛と狂気の大人気コラム第四十一沼(だいよんじゅういっしょう) 『魅惑のブルーフレーム アラジンストーブ沼!』

「welcome to THE沼!」

沼。

皆さんはこの言葉にどのようなイメージをお持ちだろうか?

私の中の沼といえば、足を取られたら、底なしの泥の深みへゆっくりとゆっくりと引きずり込まれ、抵抗すればするほど強く深くなすすべもなく、息をしたまま意識を抹消されるという恐怖のイメージだ。

一方、ある物事に心奪われ、取り憑かれたようにはまり込み、その世界にどっぷりと溺れることを

「沼」

という言葉で比喩される。

底なしの「収集」が愛と快感というある種の麻痺を伴い増幅する。

これは病か苦行か、あるいは究極の癒しなのか。

毒のスパイスをたっぷり含んだあらゆる世界の「沼」をご紹介しよう。

 

第四十一沼(だい41しょう)『魅惑のブルーフレーム アラジンストーブ沼!!』

今回は家電?もはやインテリアとなっているアラジンストーブについてのお話。

機能多すぎっ!日本の家電

いきなりだが、日本の家電はデザインが本当にDASAI!

そして機能が多すぎて、使いこなすためには相当なスキルを必要とする!

例えばウチの電子レンジ(兼オーブン)は合計103個のメニューがあるそうだが、妻も最初の内は本を読みながらオーブントレイの段を調節したり、様々な名前のついたボタンを押しながらいろいろやっていたが、今では家族全員1つのボタンしか押さない。

そんな過剰な機能を搭載した家電たちはタイマーがついたように、定時になると壊れてしまい、使い捨て感覚で消費されるのだ!

かたや海外製の家電は単機能で、非常に使いやすい。

なんなら自分で分解して修理できそうなほどシンプルなものも多い。

ここのところ流行っているダイソンのコードレス掃除機なんんかもそうだ。

押せるボタンが1つしかない。

日本製ならば「強・中・弱」とかのモードがあるだろう。

何なら「たたみ」とか「じゅうたん」とかよくわからないモードまで出現する。

皆んな使うときは強しか押さないのだ(勝手な偏見だが)

ボタンが多い分、壊れやすいだけである。

 

一目惚れしたアラジンストーブ


暖房器具であるアラジンブルーフレームヒーターは80年あまりもの間、

基本的なモデルチェンジをしないまま現在まで受け継がれた機能美的なデザインと仕様。

シンプルな操作性と安全性。

壊れても直しながら永久的に使用する為に作られた職人の意気込み。

現代の家電メーカーにも見習ってほしい。

 

アラジンストーブは80年も前、イギリスで産声をあげた。

 

ブルーフレームとは、その独特な炎がブルーの円をえがいている様からつけられた。


現代の他社製の遠赤外線ストーブは極端に熱いか、あるいは少し寒いか、、、

程よい暖かさを調整するのは至難の技だ。

しかも炎が180度方向にむいているため前方しか温まらない。

そしてエアコンも同様、いくら人工知能を駆使したハイテクエアコンでも、

部屋中「ちょうどいい」温度を保つ事は難しい。

しかもその熱と引き換えにものすごい水分が取られ、乾燥しきってしまうのだ。

 

ところがこのアラジンブルーフレームヒーターは360度に熱を放射し、

その熱も程よく優しい。

また、驚く事に燃料は灯油を使用しているにも関わらず、ほとんど匂いがしないのが特徴だ。

 

こんな完璧なストーブがあった事に気がついたのは去年末の事。

 

ファニチャー大好きな私は、以前からこのアラジンブルーフレームヒーターに目をつけていた。

しかしマンション住まいのため、「石油ストーブ禁止」だったので、指をくわえている状態が続いた。

ところが昨年一軒家に引っ越しと同時に妻には内緒でアラジン購入を密かに狙っていた。

 

しかーーーーし。

 

このストーブ。

一般の日本製石油ストーブに比べて、とてもエクスペンシヴなのであった。

年代により、若干のマイナーチェンジがなされており、貴重価値のあるヴィンテージも存在し、その値段は数十万円するものも、、、、、、、、

暖房器具なのにと言っては何だが、アナログシンセの市場を見ているようだw。

 

そこで私は程よい中古品を購入する事にした。

それでも日本製石油ストーブの新品の数倍はするので、なかなか妻に言い出す事ができないでいた。。。。。。

 

しかし思い切って、ジャパネット並みのセールス口調でアラジンブルーフレームの事を力説してみた。

 

すると、

 

「いいよ。買っていいよ」

 

妻も前からこのアラジンストーブが欲しいと思ってたらしい。

 

あまりのあっけなさに拍子抜けしたが、私はアラジンブルーフレームの39型の白を注文した。

80年代初頭の品らしいが、傷ひとつないデッドストックだ。

 

早速石油をインストール!

そして芯にマッチで着火!

ここは100円ライターじゃなく、マッチで付けたいところ。


Oh!

夢にまで見た魅惑のブルーフレーム!

気分はまるでマッチ売りの少女。

円周を描くように徐々に広がる青い炎。

 

これにあたりながら、スコッチでも片手に読書したら最強だろうな。(お酒はやめたけど)

 

デザインと仕組みは本当にシンプルで、ミッドセンチュリーの家具と見事な調和を見せてくれる。

なにしろ1930年代からほぼ変わらぬデザインなのだ。

これは楽器で言えば、成熟したピアノやバイオリンなど、アコースティック楽器のデザインと共通するものがある。

本当はスルメでも焼きたいけど、このストーブでは絶対そんな事できない。

 

実際に暖をとった妻の感想は。

 

「優しく包み込まれるような暖かさ」

だという。

 

そう、まさに「ちょうどいい」暖かさを与えてくれるのだ。

 

修理して使う、ずっと使う

そして1ヶ月ほど使用した頃、いきなりブルーフレームがオレンジフレームになってしまった。

最初は訳がわからなく、自分の顔がブルーフレームになりそうだった。

 

早速インターネットでアラジンのホームページをのぞいてみると、

北は北海道、南は九州まで全国にたくさんの修理店が見つかった。

私は、自宅から一番近いアラジン水元サービスさんへ持ち込んだ。

修理工房ではご主人が一人と50年も使っているというアラジンストーブが出迎えてくれた。

改めておもったが、「石油臭くない」。


ストーブを見てもらうと原因はすぐに突き止められた。

ストーブの芯が無くなってしまったらしい。

長期間倉庫で保存されていたようで、芯が経年劣化してしまったのだそうだ。

 

ものの3分ほどで芯を変えていただいたところ、ご主人から嬉しいお言葉が。

 

「齋藤さん。コレ当たりですよ!高かったでしょ?このロットのアラジンは試験的に石油タンクにステンレスが使われているんです。つまり錆びないって事でみんな探して買ってるくらいですよ」

 

なななんと!そうだったんだ。

確かに高かったけど、これって一生使えるって事だ。

プロならではの言葉にさらに一安心。

私は家族に伝えた、

「私が死んだらこのアラジンストーブを一緒に埋めてくれ」

と。

そしたら、

「一緒に埋めるものが多すぎて無理」

と返された。

仕方がないので息子たちにも引き継ぐことを伝えておいた。

「うん、わかった」

と元気に答える5歳の息子。

多分すぐ忘れるけど・・・。

 

もちろん安いものもいいけど、高価なものはそれなりに永く使える。

直し直し使える。

私はそうする事で、結果的に自分の好きなものを永く、そして安く使用できると考えているのだ。

 

ちなみに、このアラジンブルーフレームヒーターの種類は16型〜39型まである。

いろんな形があるので、見ているだけで楽しくなる。

小さいものも本当にかわいい。

 

まだまだ寒い冬が続く。

そして毎年、誰にでも冬は訪れるのだ。

 

あなたもまだまだ遅くは無い。

冬はアラジンストーブで過ごさないか?


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