2020年10月3日(土)〜27日(火)にかけて大阪松竹座で上演される十月花形歌舞伎『GOEMON 石川五右衛門』に、今井翼の出演が決定した。

2011年11月に徳島県の大塚国際美術館「システィーナ歌舞伎」の第三回公演にて初演した『GOEMON 石川五右衛門』。今作では、誰もが知っている稀代の大泥棒・石川五右衛門が、明智光秀の重臣・四王天但馬守の娘とスペインの宣教師の間に生まれた赤毛のハーフで、さらにフラメンコを踊るという奇想天外な設定とスタイリッシュな舞台が話題を呼び、2013年2月、2014年10月に大阪松竹座、そして2016年10月には新橋演舞場と、再演を重ねる人気作となった。

6年ぶりに大阪松竹座で上演されるにあたり、石川五右衛門を演じるのは、歌舞伎を中心としながら、多彩な分野へのボーダレスな活躍も光る片岡愛之助、そして、五右衛門の父、神父カルデロンと、五右衛門の修行仲間であった霧隠才蔵の二役を勤めるのが、この作品の初演の地「システィーナ歌舞伎」にも初出演し、唯一無二の輝きを放つ、今井翼だ。“和”と“洋”が巧みに織りなす大胆な演出と宙乗りや大立廻り、フラメンコで客席を席巻する見どころ満載の『GOEMON』に注目したい。

あらすじ
豊臣秀吉が天下を統一し、職乱の世が終焉を迎えて間もなくのこと。
秀吉に滅ぼされた明智光秀の家臣・四王天但馬守の娘、石田局は、父の仇である秀吉への恨みを募らせていた。しかし、遠くイスパニアよりキリスト教の布教の為にやってきた神父カルデロンに神の教えを説かれると、信仰に傾倒するようになり、恋に落ちた二人の間には、友市という息子が生まれた。それから七年後、秀吉が切支丹禁止令を打ち出したことで、カルデロンは国外に追放されてしまい、失意の石田局は、秀吉に一矢報いようと、単身、聚楽第に乗りこむが、絶命してしまう。
時は流れ十年後。都で全盛の人気を誇る阿国一座の「ややこ踊り」を偶然見かけた秀吉は、出雲の阿国を見染め、聚楽第へと連れ去る。その様子を見ていたのは、かつての友市、今では成長して天下に名を轟かせる大盗賊の石川五右衛門だった。
聚楽第に現れた五右衛門が、秀吉の家臣加藤虎之助らと刀を交えるところ、かつて伊賀の里で共に修行をした霧隠才蔵も加勢し、阿国を救い出す。
その後、名古屋山三とも手を組み、共通の敵秀吉へ立ち向かう約束を交わす五右衛門。一方、人気が陰り始めたことに悩む阿国に対し、五右衛門は父カルデロンの母国イスパニアに伝わる踊り、フラメンコを教え、再起へのヒントを与えるのだった。
同じ頃秀吉は、五右衛門が身を隠す南禅寺に軍勢を差し向ける。五右衛門を捕える包囲網は、すぐそこにまで迫っていた……。