2021年3月、東京国際フォーラム ホールCにおいて、ブロードウェイミュージカル『アリージャンス〜忠誠〜』の上演が決定した。

演出を手掛けるのは、ブロードウェイにおいて初めてミュージカルを演出したアジア系カナダ人のスタフォード・アリマ、そしてキャストは、濱田めぐみ、海宝直人、中河内雅貴、小南満佑子、上條恒彦、今井朋彦、渡辺徹ら豪華な顔ぶれがそろった。

本作品は、日系家族の実話を描いたミュージカルで、真珠湾攻撃が勃発した第二次世界大戦下のアメリカを舞台に物語が展開、ブロードウェイでアジア系ミュージカルの革新的な作品のひとつとして高く評価された。「日系人である」というだけで強制収容所に入れられた家族の実話をもとにしているが、そのモデルとなったのが、オリジナルキャストで出演しているジョージ・タケイとその家族だ。

2015年ブロードウェイのオリジナルキャストには、アジア系ミュージカルスターのパイオニアであり『ミス・サイゴン』のオリジナルキャストとしてトニー賞受賞、ディズニー映画でもプリンセスを演じたレア・サロンガ。世界中で大ヒットしたTVドラマ『グリー』、そしてミュージカル『アラジン』のアラジン役を務め人気を博したテリー・リアン。宮本亜門がアジア人として初演出した『太平洋序曲』に出演、近年は数多くの韓国ミュージカルにも出演するマイケル・リーなど、錚々たるメンバーが集結した。

演出家・スタフォード・アリマ コメント
日本で「アリージャンス」を皆様にお届けできることを大変喜ばしく、また誇らしく思っています。地球市民として、私たちは歴史と物語を通じて繋がっています。皆さんはこの作品の音楽と、逆境を耐え抜き立ち上がる“GAMAN(我慢)の力”、そして家族の愛の物語に深く心を動かされることでしょう。この心温まる舞台を東京で上演する機会をいただき、誠に光栄に感じております。

スタフォード・アリマ プロフィール
カナダのシアター・カルガリー芸術監督。2015年、ジョージ・タケイ、レア・サロンガ主演によるロングエーカー・シアターでの「アリージャンス」の初演をもって、ブロードウェイで初めてミュージカルを演出したアジア系カナダ人となった。その他の演出作品として、「ラグタイム」(ウエストエンド、オリヴィエ賞ノミネート)、「アルター・ボーイズ」(オフ・ブロードウェイオリジナル作品)、「キャリー」(オフ・ブロードウェイ、MCCシアター)、「ティン・パン・アレー・ラグ」(ラウンドアバウト・シアター・カンパニー)、「ポスター・ボーイ」(ウィリアムスタウン演劇祭)、「ジャック・ブレルは今日もパリに生きて歌っている」(ストラットフォード・フェスティバル)、「シークレット・ガーデン」(東京、東宝作品)、「2クラス・アクツ」(オフ・ブロードウェイ、フリー・シアター)、「ニュー・ワールド」(バックスカウンティ・プレイハウス、ペンシルバニア)、「レッド・ベルベット」(オールドグローブ・シアター)、「メアリー・アンド・マックス」「クリスマス・キャロル」「ビリー・エリオット」(シアター・カルガリー)がある。トロントのヨーク大学出身で、在学中に最優秀創作活動部門でディーン賞を受賞した。ブロードウェイ・ドリームズ財団の教員と、カリフォルニア大学デイヴィス校の助教授も務めている。

【ストーリー】
真珠湾攻撃をした日本人を祖先に持つというだけで、キムラ家は自宅から強制的に追い出され、収容所へ移送されてしまう。父のキムラ・タツオ(渡辺)は突然の不当な強制収容に抵抗し、提出を求められた「忠誠書」も拒否。
姉のケイ(濱田)は収容所で出会ったフランキー・スズキ(中河内)とともに、強制収容の不当性を訴え、日系人の人権を求める運動に参加する。
一方、弟のサミー(海宝)は、他のアメリカ人と同じであること=国家への忠誠を示すことで父をはじめとする日系人を自由にしようと、家族の反対を跳ね除けて戦場へ赴く―。