藤井四段81手完敗 “中学生タイトル”へ残るは棋王戦のみ

藤井四段81手完敗 “中学生タイトル”へ残るは棋王戦のみ

 将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(15)が4日、大阪市内の関西将棋会館で王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)の1次予選7組決勝に臨み、菅井竜也七段(25)に81手で敗れて2次予選への進出を逃した。来年3月の中学卒業までにタイトルホルダーとなるために残されたのは、8冠のうち棋王戦のみ。史上初の快挙に向けた挑戦は“崖っ縁”に立たされた。

 まさに完敗、まったく歯が立たなかった。終局後は「現状の実力」「実力不足」「実力に負けた」と「実力」2文字を何度も口にした。感想戦でも考え込んでは手を止め、差がどこにあるのかを探し求めるように盤上を見つめ続けた。

 相手の菅井は現在王位戦7番勝負で、6連覇中の羽生善治3冠(46)に開幕2連勝している絶好調男。連盟関係者が「タイトルをいつ取ってもおかしくない」と語る、近未来モンスターだ。その実力者に敗戦では公式戦最短の81手で投了に追い込まれ、トップ棋士の実力を肌身をもって知った一局だった。

 相手の戦型、振り飛車の一つ「ゴキゲン中飛車」は藤井も予想していたはず。ただ、菅井陣は王を深く囲う「穴熊」に構えた。50手目[後]8六飛、52手目[後]7七角成と連続で大駒を切り仕掛けたが「読みの精度が低かった」と長くは続かず。反撃されると受け一方になり、そのまま押し切られた。研究された結果かと問われると「いえ、別に…。はっきり菅井七段の実力に負けたということ」と、力の差を認めた。

 王将戦で敗退し、中学生として史上初めて8大タイトル奪取のチャンスを残すのは棋王戦のみとなった。同棋戦は33人による挑戦者決定トーナメントに進出。初戦の2回戦の相手は、今年5月の非公式戦で藤井が敗れたA級棋士の豊島将之八段(27)。4回戦で羽生と対戦の可能性もあり、トップ棋士相手に6〜7勝(4強以上は敗者復活あり)が必要だ。これを勝ち抜けば、来年1〜3月にタイトル保持者の渡辺明2冠(33)との5番勝負とハードルは高い。

 これで公式戦通算34勝3敗。29連勝後は5勝3敗と、壁に直面しているようにも映る。夏休みは「実力を伸ばす機会。そこを目指して鍛えていきたい」。さらなる成長へ残された「宿題」は多い。

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