2016年8月から建て替えのため休館していた「PARCO(パルコ)劇場」のリニューアルお披露目会見が15日、行われた。3月から来年5月にかけてオープニング・シリーズとして上演される舞台14作の俳優、脚本家らが出席。トップバッターとなる「ピサロ」(3月13日〜4月20日)で主演を務める俳優渡辺謙(60)は「一発目のプレッシャーはありますが、客席の椅子まで命を吹き込みたい」と意気込みを語った。客席が約180席増え、ステージが一回り大きくなった新劇場を感慨深げに見渡した。

 「ピサロ」はスペインによるインカ帝国の征服を描く歴史劇。1985年の旧PARCO劇場で上演され、当時は主演を山崎努(83)、渡辺が重要な役どころのインカ皇帝アタワルパ役を熱演した。演劇関係者の評価も高く、名作として知られ、俳優として渡辺の名を広く知らしめた作品だ。35年ぶりの公演となった今作では、渡辺が主演のピサロ役。当時渡辺が演じていた役を宮沢氷魚(25)が務める。

 渡辺は「PARCO劇場は、演劇人生のエポックになる劇場。今、この舞台に立ってみると、本当に帰ってきたんだという喜びと緊張があります」としみじみ。「35年前の作品に負けないような、レジェンドとなる幕開けをしたいと思っています」と力を込めた。

 また宮沢は18年に舞台「豊饒の海」で渡辺の娘・杏(33)の夫東出昌大(31)と、19年にドラマ「偽装不倫」(日本テレビ)で杏と共演。「20年は“本丸”の謙さんとご一緒できるということで、これ以上光栄なことはありません」と語り、笑いを誘った。

 ▽PARCO劇場 1973年の渋谷PARCO開店と同時に「西武劇場」という名称で開場。芸術監督を置かず、劇場スタッフとクリエーターが作品を作るスタイルで、2016年までに約1200作品を上演してきた。同年に約3年半の立て替え工事のため休館。新劇場の客席は178増えて636に。落語公演「志の輔らくご」(24日〜2月20日)、朗読劇「ラヴ・レターズ」(2月12〜25日)2作品をこけら落とし公演として行う。