怪奇漫画家で絵本作家の日野日出志氏が、新型コロナウイルスの感染が広がる中で花粉症に苦しむ人たちが、ウイルス感染者と誤解されないための缶バッジを製作した。「ショッキングな花粉症缶バッジ」と命名され、23日に発売される。「コロナに負けるな」の思いを込めて価格は税込み567円。大きさは直径44ミリ。

 バッジを着けることで周囲に花粉症患者だと知らせ、せきやくしゃみなどが出てもウイルス感染者でないとアピールするのが目的。日野氏自身も花粉症で「人混みでくしゃみが出ると白い目で見られる。周囲の人に、花粉症だと分かってほしいと思っていた」という。

 絵柄は、日野氏の初期の名作「地獄の子守唄」で、主人公が読者に「きみが死ぬ番だ!」と宣告する1コマがモチーフ。発表当時、ショックを受けた少年たちから出版社に「僕は死ぬんですか」という問い合わせの手紙が大量に届き、PTAから苦情が殺到した“伝説の1コマ”とされている。

 バッジでは、目を真っ赤に充血させ、マスクをつけるなどして「コロナニマケルナ」と叫んでいる。花粉症やウイルスに打ち勝ち、病魔退散の願いを込めたという。