新型コロナウイルス感染拡大の影響で東京五輪・パラリンピックを巡り、安倍晋三首相とIOCバッハ会長が1年程度の延期で一致したことで24日、NHKと民放各局が五輪中継予定だった今夏の放送枠に頭を悩ませている。

 NHKで議論の中心となっているのが大河ドラマ「麒麟がくる」。五輪やパラリンピックの中継や関連番組が予定され、5週間にわたって“休む”予定だったため、関係者は「他の時間帯はレギュラー番組を放送すれば枠は埋まるが、大河ドラマはあらかじめ話数の発表をしているため、新たに撮影して話数を増やすことも、5週間前倒しにして放送することもできない」と悩ましい事情を明かす。

 元々出演予定だった女優沢尻エリカ(33)が麻薬取締法違反罪で逮捕され、川口春奈(25)を代役として撮り直したため、予定から2週間遅らせて放送開始。「やっと遅れを取り戻せたのに…」という嘆きの声も上がった。今後、この時間帯にダイジェストを含めた「麒麟がくる」の関連番組を編成するのか、全く違う番組を用意するのか、今後検討が行われる。

 民放各局もレギュラー番組をこの期間に“復活”させるほか、特番を用意することになりそうだ。民放関係者は「やる気のある若手スタッフらが企画を出し、プレゼン合戦が始まっている局もあるそうです」と話している。

 また、この状況に芸能事務所も目を光らせている。テレビ局関係者によると、特番が放送されることを見越して出演のアピールを行っている事務所も出ているという。

 各局が五輪キャスターとして目玉となるタレントを配置して、スタッフも大量導入するはずだった五輪中継だけにテレビにも大きな影響を及ぼすことになる。