これからも出場レースを調べよう 川内の熱い言葉を聞くために

これからも出場レースを調べよう 川内の熱い言葉を聞くために

 男子マラソンの川内優輝が、いつ、どのレースを走るのか。公務員ランナーは毎週のように国内外を問わず大会に出場するため、予定を完璧に把握するのは難しい。取材のたびに本人に聞くのが基本だが、ごくたまに明言しないレースだってある。

 4月、川内が海外マラソンを走るという情報をキャッチした。だが、いろんな大会のホームページを見ても、どこに出場するのか分からない。得意とは言えぬ英語を駆使し、エントリーしそうないくつかの大会の事務局とコンタクトを取った。そして、出場するレースは判明した。

 世界選手権の代表決定後、初めての42・195キロだった。意気込みや今後の調整などを聞くため、空港で待った。もちろん、単独取材だった。川内は僕の姿を認めると一瞬、驚いた表情を浮かべ、そしてニヤリと笑った。「この予定を抑えているっていうのは、さすがですね!」。約6年の川内取材歴の中で、初めて褒められた気がした。

 日の丸ラストランとして臨んだ世界選手権。看板に衝突、転倒、給水に失敗とアクシデントに見舞われながら、終盤に猛烈な追い上げを見せた。9位で入賞にわずか3秒届かず、悔しさがある一方で「初めて世界大会で実力を出せた。今までやってきたことは無駄じゃなかった」とも話した。

 現状、川内は20年東京五輪を目指すつもりはない。9日の帰国時にも「東京は気温が厳しい」と話している。だからといって、取材対象からは外せない。日本マラソン界の発展を願う公務員ランナーが今後、どんな道を駆け、どんな言葉を残すのか。さしあたって次の42・195キロは9月のオスロ。代表戦線とは関係がなくなっても、川内の出場レースは把握しておかねば。

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