もったいなかった侍ジャパン稲葉監督の就任会見

もったいなかった侍ジャパン稲葉監督の就任会見

 もったいないと思ったのが正直な感想だ。7月31日に東京都内ホテルで行われた侍ジャパンの稲葉篤紀監督の就任記者会見。代表質問の後の、記者のフリーな質問はわずか3問で終了した。その後の予定など時間的な制約もあったのかもしれないが、あまりにも短く、消化不良に感じた。

 代表監督就任への経緯、稲葉監督に対する期待値、目標など、侍ジャパン強化委員会の説明は一定以上のものがあり、理路整然としていた。前回の小久保裕紀監督就任時のあいまいな説明とは違った。「東京五輪の金メダル」との明確な目標設定も示された。しかし、肝心の監督に対する質問が代表質問以外で3問とは…。事前に「会見時間に限りがある」という説明があったならまだしも、一方的に打ち切られた印象はぬぐえなかった。

 野球の日本代表監督は年間を通じて活動しているが、サッカーなどと比べて定期的に国際試合があるわけではない。代表活動は3月と11月だけだ。公の場で発言する機会はかぎられている。ならば、会見では、自らの意思を伝え尽くす場であってほしいし、聞きたいことに応えてくれる場であってほしい。特に就任会見は、所信表明の場である。まだ就任早々で具体的な発言ができないなら、質問一つ一つにそう答えてもらえばいい。誠実な稲葉監督なら、丁寧に対応してくれたと思うのだが。

 11月には「アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」で韓国、台湾と3カ国対抗戦が行われる。稲葉監督の初陣となるとともに、五輪の金メダルに向けてのスタートでもある大会だ。「93年1月1日以降に生まれた選手」もしくは「入団3年目以内の選手」という年齢制限がある中、3人のオーバーエージも招集できる。稲葉監督は小久保裕紀前監督が築いたチームを引き継ぎながら、新しい自分の色を出すことになる。3月のWBCで4番を務めた筒香(DeNA)やエースの菅野(巨人)を招集するのだろうか。

 ここからがスタートである。2020年へ向けて国民的な盛り上がりが期待される。その期待に応えるべく、侍ジャパンを支援していくために。会見一つにしても、妥協はしたくない。(記者コラム・倉橋 憲史)

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