秀岳館・鍛治舎監督 采配ズバリ「5点目が勝負だと思っていた」

秀岳館・鍛治舎監督 采配ズバリ「5点目が勝負だと思っていた」

 ◇第99回全国高校野球選手権第4日・1回戦 秀岳館6―4横浜(2017年8月11日 甲子園)

 1回戦4試合が行われた。今春センバツまで甲子園大会3季連続4強の秀岳館は、今大会限りでの退任を表明している鍛治舎巧監督(66)の采配が的中し、横浜との優勝候補対決を6―4で制した。また広陵はプロ注目の中村奨成捕手(3年)の2本塁打の活躍で中京大中京に10―6で逆転勝ち。名門対決に勝利した。

 4万7000人の大観衆の中で鍛治舎監督が勝負手を打った。4―1で迎えた7回2死満塁の追加点のチャンス。ここまで6回2安打で1失点の先発の川端に代打を送った。「5点目が勝負だと思っていた。一切、迷いなし。橋口は頭が良いし、読みもいい。攻めにいって良かった」。

 横浜の4番手右腕の万波に対し、2死から連打と敬遠で満塁。指揮官は代打に左打者の石井を指名した。しかし、横浜が背番号1の左腕・板川を投入すると、右打者の橋口に代打を切り替えた。橋口はフルカウントからの外角低めの直球を右前に2点適時打し「監督にナイスバッティングと言われてうれしかった」と話した。

 橋口は5月14日の早実の招待試合(藤崎台県営)で2番手捕手で途中出場。4点リードの9回2死走者なしから2番打者を敬遠し、清宮(早実)との勝負を選択した。当時は物議を醸した敬遠だったが、その敬遠後の快打でヒーローとなった。

 熊本大会はプロ注目の両腕、川端―田浦の継投で勝ち上がってきた。2人への絶対的な信頼があるからこその代打起用だった。さらに指揮官は神奈川大会14本塁打した横浜打線相手に内角攻めの必要性を説き、積極性をうながした。田浦を「5番・右翼」で先発起用したのも、昨春のセンバツから甲子園13試合目で初めてだった。田浦は試合途中から両脚がつる中アクシデントに見舞われたが、7回に福永に左中間越え3ランを浴びながら、リードを守り抜いた。

 「また一ついい思い出ができた。さすが甲子園、さすが横浜高校。私が辞めても選手に動揺も高揚もありません」。まだ見ぬ頂点を目指す戦いは始まったばかりだ。 (井上 満夫)

 ▼秀岳館・川端 少しでも気を抜いた球を投げたら打たれる。一球一球に力を入れて投げた。

 ▼秀岳館・田浦(今日の投球は)全然良くなかった。しっかり切り替えていきたい。

 ▽熊本県勢の甲子園成績 センバツでは58年に済々黌が優勝しているが、夏は熊本工の準優勝(34、37、96年)3度が最高。96年の決勝では松山商と対戦し、延長10回にサヨナラでの県勢初優勝のチャンスを得たが“奇跡のバックホーム”で阻止され、延長11回の末に敗れた。同県の春夏通算は104勝104敗1分け。夏の優勝未経験県は熊本を含め20県あるが、準優勝が3度あるのは熊本、宮城、青森の3県だけだ。

スポニチアネックスの他の記事もみる
主要なニュースをもっと見る
社会のニュースをもっと見る
経済のニュースをもっと見る
政治のニュースをもっと見る
国際・科学のニュースをもっと見る
エンタメのニュースをもっと見る
スポーツのニュースをもっと見る
トレンドのニュースをもっと見る
生活術のニュースをもっと見る
地域のニュースをもっと見る

スポーツのニュースランキング

ランキングの続きを見る

スポーツの新着ニュース

新着ニュース一覧へ

人気記事ランキング

ランキングの続きを見る

東京の新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る

記事検索