カギは「ONE TEAM(ワンチーム)」だ。阪神の西勇輝投手(29)は13日(日本時間14日)、米ハワイ州ホノルルで自主トレを実施し、リーグ優勝に向けてチームに不足する要素を、持論を交え力説した。

 「先輩と後輩の壁をなくしていきたい。年齢に関係なく言い合える仲であるべき。阪神の後輩は比較的静かだから(自分が)後輩の前でわざと先輩に聞きに行ったりね。球児さんや能見さんらとしゃべって“こんな感じでいいんだ”と思ってもらえれば。そういうのは中堅(選手)として大事なことだと思う」

 他球団を知るからこその意見だろう。「間違った質問でも聞くべきだと思うしね」と、はき違えた謙虚さは必要ないと考える。その思考を後輩たちに伝えつつ「何人も教科書がいるんだから」と自らの行動で示していく。同世代が主力を張る球団が多い中、ベテランや自身より年下選手が中心の猛虎にあって、役割を理解している。

 考えはチームに少しずつ浸透している。「後輩を受け付けないように自分の世界でやろうとしていた」と言うハワイ自主トレに、梅野が一時参加。向上心が赴くまま行動することも歓迎した。

 ともに勝負所で50イニング以上投げたジョンソンとドリスが抜け、救援主体に投手陣の成長が求められる。「不安な部分もあるけど期待しているところもある」と台頭を願い、若手投手に変化を求めた。

 エースの覚悟を示すなど自覚を感じさせる移籍2年目。ベテランと若手が融合する猛虎の中心に腰を下ろす西勇が、ラグビー日本代表ばりの結束をつくりだす。