皐月賞を占う3歳G3「第60回京成杯」(19日、中山)だが、今年は種牡馬の覇権争いも注目だ。昨年、初年度産駒がデビューしたエピファネイアはロールオブサンダー、スカイグルーヴの強力産駒2頭で重賞初Vを狙う。一方、新種牡馬リーディングに輝いたキズナも、負けじとクリスタルブラック、リメンバーメモリーの2頭がスタンバイ。現在の生産界のツートップであるディープインパクト、ハーツクライの産駒も参戦する重賞で、世代交代を告げる激走に期待したい。

 1年前の雪辱を果たす。橋口厩舎は2年連続で京成杯に参戦。昨年のリーガルメインは最後方から鋭く詰め寄るも上位争いには食い込めず5着に敗れた。だが、今年のロールオブサンダーは違う。橋口師は両馬を比較して「リーガルメインはまだトモも緩かったですから。こっちの方が体もしっかりしていますし、完成度は高いです」と評価。その口ぶりは自信に満ちあふれていた。

 京成杯の近年の勝ち馬は17年コマノインパルス(父バゴ)→18年ジェネラーレウーノ(父スクリーンヒーロー)→19年ラストドラフト(父ノヴェリスト)。スピード型よりパワー型が結果を出してきた舞台設定は、ロールオブサンダーにとって大きな後押しになる。父エピファネイアはやや重の12年ラジオNIKKEI杯2歳S(現ホープフルS)、不良の13年菊花賞を勝利。母の父アドマイヤムーンもやや重の07年宝塚記念を制しており、血統は正真正銘のパワー型。さらに父の産駒はこれまで中山芝2000メートルで【4・2・1・8】と抜群の好成績を残している。

「ビュッと切れないですけど長く脚を使える。条件はピッタリだと思います。前走後は在厩で凄く雰囲気がいいし、馬体に精神面とさらに成長した感じ。オンとオフができるようになってきましたね」

 運も味方につけるか!?レース前日には雨予報。デビュー2連勝が共にやや重だったように、雨の影響が当日まで残れば重賞制覇のチャンスはグッと近づく。舞台と出来に関しては文句なし。陣営の大きな期待を胸に勇躍、初の関東遠征に打って出る。