◇卓球 全日本選手権第2日(2020年1月14日 丸善インテックアリーナ大阪)

 女子ジュニアの小塩遥菜(14=エリートアカデミー)が初戦となる3回戦に登場し、3ゲーム合計で3失点という圧倒的な強さを見せた。昨秋の世界ジュニア選手権で準優勝したホープは、ボクシング経験がある変わり種。将来は、00年シドニー五輪を最後に出ていないカット型の五輪代表に期待がかかる。

 KO勝ちに等しい圧勝だ。小塩の失点は、3ゲーム合計でわずか3。2ゲーム目はラブゲームだった。

 

「大会1試合目だったので気合を入れてがんばろうと思った」

 女子ジュニア3回戦で最も鮮烈な勝利をした中学2年生は、ハードヒッターではない。軽いフットワークでよく拾うカット型。バックハンドは一般的な下回転だけでなく、強烈な横回転を入れるため、相手がミスを繰り返した。

 18歳以下が出る昨年11月の世界ジュニア選手権で、14歳ながら準優勝。その原動力になったトリッキーな球筋は、国内の中学生では対応できなかった。

 小3で始めた卓球より早く「体づくりのために」、小1でボクシングを習った。岐阜市内のジムに通い、「ミット打ちが楽しかった」と夢中になった。小5まで二刀流を続け、リングで養った感覚を大事にしながら小6でラケットに専念した。

 「動体視力や足の動きに出る。ボクシングをやって良かった」

 ボクシング世界3階級制覇の長谷川穂積さんは中学時代、卓球部。両競技に通じる部分があるようで、ジュニア3回戦で敗れた妹・悠菜(11)もボクシング出身の期待の星だ。姉は「世界選手権で優勝したい。その後に五輪」と目を輝かせる。パリやロサンゼルス五輪で、異色の経歴を持つ女王が誕生するかもしれない。