今週は先週の3日間開催の影響で火曜全休。中山メイン「第60回京成杯」(19日)は出走予定15頭中、水曜追いは6頭止まりだった。美浦ではデビュー戦圧勝のスカイグルーヴ(牝=木村)が3頭併せで軽快な動きを披露。3代母エアグルーヴなど一族に多数のG1馬を擁するファミリー出身の超良血。華麗な母系の後押しを受け、新種牡馬エピファネイアに初タイトルをプレゼントできるか。

 冷たい雨が打ちつける美浦Wコースを、良血らしい軽快なフットワークで駆け抜けた。スカイグルーヴの最終追いは3頭併せ。サクライロ(3歳未勝利)が先導し、ユナカイト(4歳2勝クラス)を挟んで3頭目を追走。直線で最内に併せると、馬なりのままラスト1F11秒9まで加速し楽々と併入した。「動きは良かったし順調に調整できたと思う」。見守った木村師も満足顔だ。

 デビュー戦は逃げて2着に5馬身差をつける完勝。「ハナに行ってどうかと思って見ていたが、ラスト1Fでさらに伸びた。びっくりしたし改めて凄いなと感じた」。師は圧巻の初戦Vを評価する一方で、課題も冷静に分析する。「少し雑な競馬だったのは事実。いつもこの馬が好きなペースでレースができるわけではないし、戦法が極端なままだと先がなくなってしまう。アグレッシブに攻めながらも我慢できるか。リズム良く上手に走れるか。その点にこだわって厩舎でやれることをやってきた」

 社台グループが誇る超良血だ。4代母ダイナカール(83年オークス)→3代母エアグルーヴ(96年オークスなど)→祖母アドマイヤグルーヴ(03、04年エリザベス女王杯)とG1馬が連なる母系。母アドマイヤセプターはG1未勝利も、その全弟ドゥラメンテが15年に皐月賞、ダービーの2冠を制している。一族からも多数のG1ホースが出ている、まさに“ロイヤルファミリー”。牝馬ながらデビュー2戦目であえて牡馬にぶつけるあたりに期待の大きさがうかがえる。

 牝馬の京成杯優勝は86年ダイナフェアリーが最後。当時は芝1600メートルでの開催だった。スカイがVなら34年ぶり、現行の2000メートルとなった99年以降では初の快挙となる。「ゆったり回れた初戦のように、余裕を持って運べれば」と指揮官。ここで牡馬を撃破するようなら、可能性は無限に広がる。華麗なる一族から新たに登場した名牝候補のレースぶりに注目だ。