◇練習試合 阪神5―0日本ハム(2020年2月11日 名護)

 進化の手がかりをつかんだ。日本ハムとの練習試合(名護)に4回から登板した阪神・青柳は3回無失点。カットボールを多投する新たな引き出しを披露し内容に充実感を漂わせた。

 「(捕手の)原口さんと話して、スライダーは(いつでも)使えるので。(カットを)試すという方向に配球してくれた」

 主に、苦手としてきた左打者の内角を突くために精度アップに取り組んできたボールを存分に配球に散りばめた。手応えを深めたのが、5回先頭で対峙した王柏融ワンボーロンへの一球。結果は死球になったが「左の後ろ足に、コースもキレも良かった。感覚的に一番良かった」と納得顔。臆することなく内角を突いた攻めの結果に計り知れない収穫があった。

 6回は連打で無死二、三塁のピンチを招いたが、落ち着いて松本をカットボールで遊飛。後続も難なく断ち、持ち味の粘り腰も見せた。昨季、12球団最多28個の併殺を奪った“ゴロ魔神”らしく、この日もアウト9つのうち7個をゴロでアウトを奪いストロングポイントを発揮。結果以上に濃密な今季初となる対外試合のマウンドだった。

 「昨年と同じでは勝てない。見られているのがそういうレベルじゃない」。9勝を挙げ規定投球回にも到達した昨季が頂点ではない。背番号50が誰よりも伸びしろを分かっている。(遠藤 礼)