未来の4番候補がベールを脱ぐ。阪神のドラフト2位・井上(履正社)が、きょう15日の四国銀行との練習試合(安芸)で実戦デビューすることが14日、決まった。当初は16日の西武との練習試合が有力視されたが、平田2軍監督は「明日の状態によってだけど」と前置きした上で、途中出場させる方針を明かした。順調なら指名打者として2〜3打席立つ。

 「自分のスイングができるようにしたいと思っています」

 井上は短い言葉に力を込めた。この日は雨のため、室内での練習となったが、ノックでは三塁の位置に入り軽快な動きを披露した。高校時代にも三塁の経験があり、指揮官からも「柔らかくてセンスの良さがある。外野手の動きにも生きてくる」と高評価された。午後からは新人合同自主トレでも指導を受けた秋本真吾氏による強化ランニングのメニューもこなし、昨年11月の右足首捻挫から順調な回復をうかがわせた。

 11日に死去した野村克也氏の打撃フォームが掲載された新聞を見つけ、自身のスマートフォンで撮影。「自分は(バットの)ヘッドが立たないことが多々ある。写真ではしっかり立っていたので、自分の得になるものはどんどん吸収できるように」と研究熱心な一面ものぞかせた。往年の名選手に負けない成長曲線を描くための一歩が、いよいよ始まる。

(北野 将市)