◇ラグビー・トップリーグ第5節 神戸製鋼43―6リコー(2020年2月15日 神戸ユニバー記念競技場)

 神戸製鋼が7トライを奪い、3トライ差以上で得るボーナス点付きの勝利で開幕5連勝、勝ち点23に伸ばした。首位パナソニックが東芝との全勝対決を制したため、勝ち点2差の2位は変わらなかった。

 リコーはここまで1勝3敗とはいえ、FWはパワフルで力強い。前半はその大型軍団の圧力を受け、ハンドリングミスと反則が続出し、16―6と競った。

 しかし、神鋼は展開ラグビーを徹底した。自陣ゴールラインを背負っても蹴らない攻撃を、チグハグな流れの中でも貫く。回してサイドを切り崩す場面が何度もあった。後半に5トライを量産した。

 終わって見ればの快勝に沸くチームで、フッカー有田隆平(30)は浮かない顔をしていた。

 「パフォーマンスがよくない。いつ替えられるのか、ヒヤヒヤしながらやっています」

 21―6で迎えた後半16分、相手ラインアウトのこぼれ球を拾って中央を大きく突破。フランカーのハッティングのトライを演出した。第一列の豊富な運動量と細かいパスで崩すラグビーの舵取り役を担った反面、8―6と競っていた前半、守備で1人飛び出してしまい、ピンチを招いていた。移籍1年目の昨季、日本一に大貢献した元ジャパンにしては、珍しいミスだった。

 不動のレギュラーながら、今季はこれが2戦目の先発。首の故障が再発し、戦列復帰が遅れた。その間に、コカ・コーラ時代の同僚で、豊田自動織機から今季加入した平原大敬(33)がスタメンを張った。

 「お互いいい感じで高め合っている」とは言うものの、きれい事ばかり言っていられないのも事実。「いつ2番の座から落ちるのか…。落ちないようにしたい」と危機感を口にした。

 次戦23日の第6節・東芝(神戸ユニバー)と戦う前に、まずはライバルとのポジション争いに勝つことが先決。激しいチーム内競争が、連覇を狙うチームの活力になっている。