22日、UAEのドバイ政府は、新型コロナウイルスの感染で国内に死者が出たことを受け「全ての関係者の健康を守るため」として28日に開催される予定だったドバイ国際諸競走の取りやめを発表。発表から一夜明けた23日、既に現地メイダン競馬場入りして同競走に向けて調整を進めていた日本馬20頭の関係者は対応に追われた。

 公式の中止発表はあったものの、政府からのトップダウンによる決定だったため、競馬主催者も混乱しており慌ただしい雰囲気。各馬とも前日までと同様にコース調教もできたが引き運動など軽めの調整にとどめる馬が目立った。日本馬の関係者の話を総合すると、日本馬が帰国する際の輸送に使用する航空貨物便にはスタッフも同行できるものの、同乗できる人数が限られる。第1陣は23日にも帰国の途に就くもよう。残ったスタッフで第2陣以降に帰国する馬を担当。今週半ばには全スタッフ、全馬がドバイから出国できる見込みとなっている。通常の検疫の場合、各馬は帰国してから5日間の輸入検疫を終えた後、3週間の着地検査を受けることになる。

 日本政府は新型ウイルス水際対策として、特定の対象国からの入国者には2週間の待機(自宅など)を求めている。23日現在UAEは対象国に含まれていない。しかし、JRAは競馬開催続行へ向け、今回先乗りで現地入りしていたクリストフ・ルメール(40)、古川吉洋(42)、厩舎スタッフらに帰国日の翌日から14日間の自宅待機を要請。そのため、ルメールと古川は今週と来週の騎乗が不可能となる。

 ドバイで出走予定だった各馬のローテーションも再考される。ドバイターフに出走予定だったアドマイヤマーズ(牡4=友道)は当初の予定通り、安田記念(6月7日、東京)を視野に調整される。同じくウインブライト(牡6=畠山)は、ウインレーシングクラブのホームページ発表によると、ドバイ後に転戦予定だった香港G1クイーンエリザベス2世カップを見送って、宝塚記念(6月28日、阪神)に向かう。