ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18)が24日、ZOZOマリンで行われた全体練習で打撃投手を務め、プロで初めて打者相手に投球した。ドラフト5位・福田光輝内野手(22)に左越えソロを浴びたが、最速157キロを3度マーク。打者2人に対して計25球中13球が150キロの大台を超えた。27日にもフリー打撃に登板予定。4月中の実戦デビューへ、着実に歩を進める。

 ピンストライプのユニホーム姿で本拠のマウンドに立った。風速10メートル。佐々木朗の背中を名物の潮風が押す。

 「打者に初めて投げるので、特に細かいテーマは持たなかった。しっかりストライクを、自分の思うような球を投げられるようにと考えた」

 同期入団の福田光に対しての初球、外角直球はファウルとなったが、いきなり157キロを計測した。「球速のバラツキがあった」と振り返るが、左の福田光、右の茶谷に対し、オール直球で計25球中13球が150キロの大台を超え、安打性は5本に抑えた。ボール球も6球だけ。プロに入って初めての打者相手の投球でも、最速163キロの剛腕は存分にポテンシャルを見せつけた。

 ウオーミングアップで投じた1球は球場表示で158キロ。参考ではあるが伊良部秀輝の球団最速記録に並んだ。鳥越ヘッドコーチは「細工しすぎやろ!」と笑わせたが、球団の手動スピードガンでも155キロだった。最初から打たせる気はなかった。だからこそ「僕の練習でもあるので…」と悔しさをのぞかせたのが高めに浮いた149キロを福田光に左翼席まで運ばれた1球だった。捕手を務めた育成2位の植田は「直後はムキになっていたようで“内角いきます”と言っていた」と明かす。だが投球後は「いい気持ちじゃなかったけど、打撃投手だったので。変化球だったり配球が変わればまた違う。速い球だけでは打たれてしまうので、工夫もしていきたい」とすぐに気持ちに整理をつけた。

 井口監督は「素晴らしい球を投げていた。(新型コロナウイルスの影響で)開幕が延びてマリンでこうやって打撃投手ができる。(次の)シート打撃登板もマリンでと思っている」と目を細め、4月中の実戦デビューに「その方向で考えています」と語った。

 「凄く楽しかった。これからここで投げることはたくさん、増えてくる。もっと慣れていかないといけない」

 早く実戦で投げる姿を見たい。誰もがそう思える5分間だった。(横市 勇)

 ▼ロッテ・吉井投手コーチ ほとんどストライクだった。(問題なければ)27日に時間も3分間増やし(計8分)、変化球ありでいこうと思う。故障させないように早く実戦でできるように調整していきたい。