◇練習試合 中日1―2巨人(2020年3月25日 ナゴヤD)

 確かな足跡を残した。1軍デビュー戦となった中日のドラフト1位・石川昂(東邦)は「3番・三塁」で先発出場。3打数無安打2三振だったが、大きな一歩を踏み出した。

 「打てなかったですが、積極的に振っていくことができた。いい経験になりました」

 初回の第1打席は三ゴロ失策。第2打席は戸郷の直球に空振り三振に倒れたが「振らないとヒットもホームランもない。どんどん振っていこうと思った」と一度も見送ることなく全球に手を出した。

 だが、第3打席は一転。フルカウントとなった5球目まで一切、スイングしなかった。「ボールを見ることを考えながら、打席に立った」。2打席目までの全6球で直球はわずか1球だったことで、変化球が来ると読んだ。だが、与那原の147キロ直球に空振り三振。「狙い球を決めて打席に入ったが、仕留められなかった。打ちた過ぎて力んだ」と顔をゆがめ、悔しがった。

 「2軍で今まで以上の結果を出して、また呼んでいただけるよう頑張ります」

 26日からは2軍へ戻り、再び実戦経験を積む。与田監督も「三振してもしっかり振っていたし、(第3打席は)変化球を待つという意思が伝わってきた」とクレバーな一面を評価。わずか1日だけの1軍だったが、この経験が将来の4番候補にとって、必ず生きるはずだ。(徳原 麗奈)

 ▼巨人・戸郷(石川昂について)いい感じの雰囲気を持っていた。(2打席で全6球中5球、変化球を投じ)変化球を打って(前日に)ホームランと聞いたので、どんな感じなのかなと。