◇練習試合 広島3―4ヤクルト(2020年3月25日 マツダ)

 広島・坂倉将吾捕手(21)は、25日のヤクルトとの練習試合で本塁打を含む2安打を放ち、2番手捕手の立場を守り抜くアピールに成功した。5回には、二盗を阻止する好守を披露。チームは、オープン戦から11試合連続で白星から遠ざかる敗戦を喫して、練習試合の中断期間に入った。

 「打てる捕手」にふさわしい弾道だった。4回1死一塁。坂倉はカウント1―1から、イノーアが投じたツーシームを強振すると、打球は右中間最深部にまで届いた。14日のソフトバンク戦以来の一発となる2ラン。6回先頭では清水から右前打を放ち、4打数2安打と確かな打力を示した。

 「いい感じで振れた。だんだん良くなってきている。確率を上げて、一振りで甘い球を捉えられるようにしたい」

 守備では2度の二盗を許すも、5回2死一塁では、中田のワンバウンドしたフォークを処理して雄平の二盗を阻止する好守を見せた。「送球に関しては、いいものも悪いものもあるけど、感覚としてはいい方向に向かっていると思います」。守備でも着実に成長の跡を残している。

 昨季までのプロ3年間で、捕手での出場は9試合のみ。それでも、首脳陣は会沢に次ぐ「2番手捕手」として起用する育成案を掲げ、オープン戦と20日以降の練習試合を合わせた計17試合のうち7試合で先発マスクをかぶらせた。倉バッテリーコーチからは「使いたいと思わせてくれる打撃がある。守備もまだ課題はあるけど、以前は単調になっていた配球にも成長を感じる」と合格点を与えられ、シーズン中も「2番手」として起用される方針だ。

 今春は、主戦の大瀬良から若手の遠藤まで、先発投手を限定されずに起用されてきた。同コーチは「いろんな投手と合わせられるように、投手を固定させないのが理想だけど、現実は会沢を休ませたい所になるかもしれない」と出場機会を模索している。

 「送球、捕球、投手とのコミュニケーションの中で試合をつくることとか、まだまだ勉強しないといけない。未熟なところが多いけど、出させてもらえる一試合一試合、一球一球を大事にしていきたいです」

 攻守両面で順調に、首脳陣が思い描く成長曲線を歩んでいる。(河合 洋介)