東京五輪を目指していたアスリートが五輪予選出場の影響で新型コロナウイルスに感染していたことが分かった。英紙ガーディアンは25日、ロンドンで行われたボクシングの欧州予選に出場していたトルコ人選手2人と監督が、帰国後の検査で陽性と判定されたと報道。トルコボクシング連盟のゴズゲッチ会長は「ほぼ全ての競技が中止になっていた中で開催を認めたIOCと英国政府にあきれる。無責任」と非難した。

 欧州予選は40カ国から約350人が参加して14日に開幕。24日まで行われる予定だったが、感染拡大の懸念が高まったため、16日夜の試合後に中止が決まった。陽性となった3人の健康状態は幸いにも良好というが、ゴズゲッチ会長は会場と宿舎で十分な予防策が取られていなかったことに不満を訴え「(主催者は)誰の健康も考えていない。どうして延期しなかったのか?」と発言。IOCに抗議文を送る意向という。

 五輪延期決定の判断が遅れ、世界のアスリートが「我々の健康がリスクにさらされている」と繰り返していた不安が現実となった。