サッカー界で世界一の収入を誇るスペイン1部リーグのバルセロナが、新型コロナウイルスの影響でFWリオネル・メッシ(32)ら選手、スタッフの給与を削減すると26日に発表した。

 同日にビデオ会議で行われたクラブの理事会で「新型コロナウイルス危機で引き起こされる経済的影響を最小限に抑えるための措置」を決定。対象となるのはサッカー、バスケットボールなどプロ競技の選手、スタッフ、クラブ職員の全員で、14日からスペイン全土で行われているのロックダウン(都市封鎖)による労働時間短縮が給与減につながると説明した。減額割合など詳細については「労務法に従う」として明らかにしていない。

 アス紙など地元メディアでは、クラブ首脳がメッシがキャプテンを務める選手側に対し、中断期間中の給与70%カットを提案し、交渉が決裂したと報じられていた。

 1月に監査法人デロイトが発表した世界のサッカークラブの2018〜19年シーズン収入ランキングで、バルセロナは8億4080万ユーロ(当時約1008億円)で1996〜97年の統計開始以来、初めて1位となっていた。地元メディアによると、昨年9月に発表した今季予算10億4700万ユーロ(約1256億円)の達成は新型コロナウイルスの影響で不可能な状況に陥っており、予算の約53%を占める選手人件費が大きな負担となっていた。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、欧州主要リーグは3月中旬からの公式戦中断が長期間にわたる見通し。クラブの経営悪化が懸念されており、ドイツ1部ではボルシアMG、ウニオン・ベルリンの選手の給与返上や、Bミュンヘン、ドルトムントなど昨季上位4チームによる総額2000万ユーロ(約24億円)の救済基金設立など助け合いの動きが広がっている。