◇社会人野球オープン戦 三菱重工神戸・高砂2―0日本製鉄広畑(2020年6月26日 日本製鉄広畑球場)

 今秋ドラフト候補に挙がる三菱重工神戸・高砂の中田朋輝投手(23)が新型コロナウイルス感染拡大による活動自粛明け後初となる3カ月ぶりの実戦登板。6回から救援し、2イニングを打者6人でピシャリと封じた。

 「試合での対バッターだと力んでバランスを崩してしまった。(仕上がりは)まだ3〜4割ぐらいです」

 調整途上でも、最速は144キロをマーク。先頭打者にはフルカウントとしたが遊ゴロに仕留めて勢いに乗ると、直球を決め球に3者凡退。7回もわずか8球で3人を片づけるなどドラフト候補の名に違わない好投を見せ、視察した巨人、ソフトバンクのスカウトにもアピールした。

 国立の広島大卒。過去にプロ入りしたのは広島などで活躍した久保祥次のみで、目指すは2人目だ。高校野球引退後は1日10時間の猛勉強で工学部に現役合格し、卒論のテーマは「堆肥発酵熱の定量的解析」という頭脳派右腕。今年からリリース時のタイミングを取るために山岡(オリックス)を参考にした2段モーションにフォームを改造し「だいぶ自分のものになってきた」と手応えをにじませる。巨人の岸敬祐スカウトも「(1メートル85で)上背があるので、球に角度がある。これからもっと球速も出てくると思います」と評価していた。

 ◆中田 朋輝(なかた・ともき)1996年(平8)9月19日生まれ、山口県宇部市出身の23歳。川上小3年時「川上少年野球クラブ」で軟式野球を始め、川上中では軟式野球部に所属。宇部では1年夏からベンチ入りし、2年春からエース。甲子園出場経験はなし。広島大では1年秋から登板。3年秋の広島工大戦でノーヒットノーラン達成。4年秋にMVP。1メートル85、89キロ。右投げ右打ち。