◇明治安田生命J2第2節 北九州1―2長崎(2020年6月27日 トラスタ)

 意地のゴールを決めた。2点を追う後半34分。途中出場の北九州MF国分伸太郎(25)が、大雨が降りしきる無観客の敵地で反撃のゴールを左足で決めた。今季チーム初得点。自身にとってもJ2初ゴールとなった。

 「負けていたっていうのもあり、初ゴールの興奮よりも、いけるぞと。グランドも滑っていたので、思い切って打って、それがうまくゴールにつながった」。開幕から2連敗となったが今後へ期待が膨らむ一撃となった。

 チームはコロナ禍の影響を大きく受けた。5月19日から練習を再開したが、市内では同23日からコロナ感染者が急増。第2波の懸念に、12人1組まで進んでいた練習が29日には4人1組の練習に逆行した。ようやくチーム練習に移行したのは、感染者数が落ち着いた6月11日。対戦相手の長崎と比べると半月以上の遅れとなり調整不足は否めなかった。

 積めた実戦は紅白戦1試合、練習試合1試合。さらに試合直前の26日にも、Jリーグが実施したPCR検査の結果報告の伝達ミスで練習中止に追い込まれた。小林監督も「準備は少し足りないかもしれない」と不安を抱える中で再開を迎えた。

 4季ぶりのJ2。長崎はJ1経験もある格上だが、最後まで果敢に攻め1点をもぎ取った。指揮官は「早くJ2の舞台に慣れて」と注文もつけたが、「1点取れたこと、自分たちでボールを運んでチャンスをつくれたことは大事にしたい」と内容を評価した。

 コロナ禍に苦しんだ地元・北九州市。諦めずに奪った1点は、「地域の方に力を与えられるようなサッカーができたら」と指揮官が願った通り、市民を勇気付けたはず。次戦はホームで琉球戦。次こそ今季初勝利を届ける。