8月に再開する欧州チャンピオンズリーグ(CL)で、ドイツ1部リーグ初の8連覇を達成したバイエルン・ミュンヘンが本命に浮上した。英ブックメーカーのウィリアムヒルの優勝オッズでマンチェスター・シティー(イングランド)とともに3.75で1番人気。27日にドイツ1部は欧州4大リーグで最も早く終了しており、7月19日終了予定のスペイン1部、同26日のプレミアリーグ、8月2日のセリエAに比べてコンディション調整で有利となりそうだ。

 8連覇のマイスターシャーレ(優勝皿)を主将のGKノイアーが掲げた。Bミュンヘンは27日の最終節でウォルフスブルクに4―0と大勝し、13連勝。フリック監督は「リーグ優勝は中間目標。既に次へ向かっている」と通過点を強調した。

 昨年11月に就任して低迷していたチームを立て直し勝率90%(公式戦31戦28勝1分け2敗)と圧倒的な成績に導いた指揮官が見据えるのは12〜13年以来の3冠だ。欧州CLは本命候補。その理由は戦力充実に加え変則日程によるアドバンテージもある。

 ドイツ1部はコロナ禍による中断から欧州主要リーグで最も早く5月16日に再開し、大きな混乱なく全日程を消化した。Bミュンヘンはレーバークーゼンと対戦する7月4日のドイツ杯決勝の後に12日間の休暇を取る予定でフリック監督は「休みは有利。ケガ人も復帰できる」。休養十分の上に、8月7、8日の欧州CL1回戦第2戦チェルシー戦(第1戦は3―0勝利)まで約3週間の準備期間があり、他リーグに比べて良いチーム状態で臨める可能性は高い。

 大会形式変更も追い風だ。欧州CL準々決勝以降はリスボン(ポルトガル)で集中開催。準々決勝と準決勝は2戦合計ではなく一発勝負となった。06〜14年にドイツ代表コーチを務め14年W杯制覇に貢献した同監督は「W杯でトーナメントの戦い方は熟知している。うまくやれると思う」と自信を示した。

 エースのFWレバンドフスキは自己最多34ゴールでリーグ得点王に輝き、復活したFWミュラーは21個で同アシスト王。左サイドバックは19歳デービスが台頭し、アラバがセンターバックに回って守備も安定した。8月まで契約を延長したブラジル代表MFコウチーニョがベンチに控えるほど選手層は厚く、3冠達成へ隙は見当たらない。