浦和は4日のJ1再開初戦で昨季王者の横浜とホームで激突する。FW興梠慎三(33)はクラブ初となるレッズ通算100得点に王手、J1通算150得点にもあと2点に迫る。浦和加入後、横浜はいまだ無得点の難敵だが、ダブルでの大台到達が期待される。この日、約3カ月ぶりにメディアにも練習が公開され、順調な調整ぶりを見せた。

 レッズ史上初の通算100得点は一気に決める。約4カ月ぶりの公式戦を控え、興梠は言った。「勝つことが大前提だけど、出るからには常にゴールは狙っていきたい。交代枠も5人、時間を考えずペース配分も考えず飛ばせると思う」。コロナ禍の影響で交代枠が2枠増の今季、ペース配分を捨て序盤から相手ゴールに迫る。

 理想とする「真のエース像」へ強いこだわりもある。過密日程の今季は各クラブが総力戦の様相。興梠も出場試合は昨季より減ることを覚悟する。だが「こういう状況でも2桁得点するのが真のエース」。昨季、J1史上初の8年連続2桁得点を達成。今季もまずは2桁を目指し、9年連続という前人未到の領域を突き進む。

 前例のないコロナ禍との戦い。そこでも“らしさ”は全開だった。緊急事態宣言が解除されると、可能な範囲で浦和の街に寄り添った。「飲食業界が困っていると聞いた。食べに行くことはできないけど、少しでも貢献できればと(練習後に)テークアウトでいろんな店を回ってました。プクプク太る日々でした」と笑う。体重はハードな練習で絞った。テークアウトの食材も血となり肉となった。

 浦和での100得点に王手、J1通算150得点にあと2点。尊敬するマルキーニョスの152得点(歴代5位)も射程圏内だ。「(横浜は)簡単に勝てる相手ではないけど守るだけのサッカーはしたくない」と興梠。実は浦和加入後、対横浜は12戦無得点、今季J1勢(横浜FCは対戦なし)で唯一、得点してない難敵だ。ダブルの大台到達へ、相手に不足なし。ジンクスは破るためにある。